COMPASS東彼杵 人と関わることで変わること(2)

火曜日のCOMPASSです。
お友達が通い始めてから2ヶ月半、お正月すぎからは当たり前のように繰り返していた離席が減り始めます。
学習中は姿勢を崩さず先生の話を聞き、動き回ることなく課題が終わるまで着座できるようになってきました。
COMPASSの一連のルーティンもスムーズになり、次の行動への見通しを持てるようになってきました。

また、練習の成果で、先生の声掛けで「〇〇貸してください」とお願いする言葉も出始め、これまで苦手意識が強く、嫌がっていた国語の文章問題や、算数の計算問題にも声掛けで取り組めるようになってきました。
それまでは学校に行けない状態でしたが、2月の途中からは週に数回、3月になると、毎日学校に朝から給食までの時間帯は通える日も出てきて、COMPASSでもお友達と遊ぶ姿を見せるようになってきました。

それでも学習で失敗が重なると、悔しくて泣き出し、イライラで口調が荒くなるお友達。
先生は丁寧に話を聞こうと耳を傾けますが、お友達からは八つ当たりの言葉しか出てきません。
少しでも気持ちが落ち着くようにと、一旦学習を終わらせてお友達の好きな工作に切り替えてみます。
この日は工作でも失敗が重なってしまったのですが、突然お友達から「失敗ばっかりで嫌だ!」と素直な気持ちの発言があったのだそうです。

その言葉は、先生の心に響く一言でした。
先生はお友達の気持ちに共感し、ぴったりと寄り添えている実感で胸がいっぱいになりました。
それは、これまで語りかけたどんな言葉よりも「失敗することが成長につながること」だと伝えられた瞬間でした。

COMPASSでお友達が一歩ずつ確かな成長への変化を見せ、それは先生達にとって嬉しい出来事でした。
ところが、COMPASSだけに通っていたときにはご家庭では落ち着きを見せていたお友達だそうですが、登校し始めると学校に通い始めたお友達のことを弟がからかい、それがきっかけで兄弟喧嘩になってしまうことが頻発したそうです。

そのほかにもCOMPASSでは昼食時には離席なく食事ができていたのですが、保護者様によれば、ご自宅の食事時には以前と変わらず、『うろつきまわる』様子が見られてると言います。
これらのご家庭とCOMPASSでの行動の差異は改善すべき新たな課題です。

4月に2年生になったお友達ですが、成長へ続く道の、今はまだ途中です。
先生や周りのお友達との関わりを経験するごとに成長が見られ始めたお友達ですが、それでもまだ学習や活動でイラつく姿を見せ、物を投げたり、奇声を発したりすることもあります。
ただ少しずつ気持ちを切り替えて、放り出した課題に再び自分から取り組めるようになってきています。

これからは正しい着座姿勢で学習や活動の時間を延ばし、イライラしても声かけや促しでスムーズに切り替えられるように、また改善が見られた課題は、どこでも変わらない行動ができるように、これからも真っ直ぐに保護者様やお友達の困りごとの軽減に繋がるように取り組みを強化していきます。

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