金曜日のCOMPASSです。
COMPASS Sunnyに昨年4月、年長さんに進級したタイミングで通い始めたお友達。
会話については、発語はあるものの、気持ちの表現はまだ難しいという状況でした。
また気持ちの切り替えが難しく、次の活動に移るまでに時間がかかっていました。
集団活動に誘ってもなかなか入れないお友達でした。
保育園の登園時には、お友達は抱っこをせがみ、自分で歩こうとしないのだそうです。
自信がなく、何かの課題を与えられても失敗を嫌がり、目を背け、わざと違うことをする傾向もありました。
同じように何か質問をされても、返答を誤魔化して違う回答をすることもあったのだそうです。
保護者様は、まずはお友達が抱っこではなく自分で歩くようになってほしいと望まれていました。
質問への回答など、できることも自分でやろうとしない状態から自信を持って自分で取り組めるようになって欲しい、また、集団活動に参加できるようになり、楽しく活動して欲しいと成長を希望しておられました。
保護者様のお気持ちに寄り添い、Sunnyで立案した個別支援計画では、そのゴールを身辺自立、集団活動に参加できるようになることと定めます。
COMPASSで来所してから日々行われるルーティンのように、靴や荷物の片付け、手洗いなどに自分で取り組めるように促していきます。
集団活動では主に運動遊びを通して楽しみながら馴染んでいくように導いていきます。
これらの課題に取り組むうちに、順番を守ることや、譲るなどのルールを知り、守れるようになることを目指し、また、きちんと自分の思いを話せるようになることを目指していきます。
まず取り組むべきは依存心が強いお友達の自立心を育むことでした。
基本的にお友達は必要なことでも自分でやろうとはしませんでした。
保育園の登園時に歩こうとせず、抱っこされることが当たり前になっていたお友達。
園だけでなく、COMPASSでも送迎車から事業所までも歩こうとせず、抱っこされて移動したがりました。
スキンシップはお友達にとってとても重要だとわかっていますが、活動中も先生にしがみつき、一人で座ったり、活動したりもできませんでした。
そこでまず、朝からCOMPASSを利用して、活動終了後に保育園に送るように工夫してみました。
園に着くと、なんとか自力で歩いていけるようにさまざまな取り組みに挑戦です。
まず挑戦したのは、車を降りるとお友達と手を繋いで歩いてみることです。
先生は笑顔でお友達に声をかけたり、おしゃべりしたりと「抱っこ」に意識が向かないよう、お友達の気持ちを逸らしながら歩くことに集中です。
こうして先生と手を繋ぎ、目標とする保育園の玄関まで楽しく歩いて移動するという経験を積んでいきました。
活動から活動への気持ちの切り替えもできなかったお友達。
次の活動に移るまでスムーズに移行できず、かなりの時間がかかっていました。
なかなか前の活動をやめられないお友達に、先生は何度も声かけを行い、次の活動に向けて自分から行動するまで、見守りながら時間をかけて丁寧に対応していきました。
集団活動にも参加しようとしないお友達。
これには先生がお友達を誘い、一緒に参加して、常に励ましながらすぐそばで活動を促していきました。
意欲がなく自信も持てないお友達ですが、とても失敗を嫌がって、できることなのにあえて違うことをしたり、質問されても誤魔化したりする傾向が見られました。
きっちり課題の成果が出せたときには、先生たちは皆でお友達を褒め、頑張っている様子が見られたときもしっかり励ましたりして取り組み、成功体験を積んでいきました。
うまく表現でず、質問への回答がチグハグだったようなときは、先生がお友達の気持ちを代弁したり、丁寧に言葉かけを行い、先生となら安心して会話ができるという経験を通して信頼関係の構築に努めました。
実はお友達ができることはたくさんあるのですが、自分から進んでやろうとはしません。
進んで行動できるように先生と競争をしてみたり、少し距離を取って見守るだけにとどめたり、お友達のその時の様子に合わせて対応を心がけていきました。
もちろんできたことはしっかりと褒め、次のやる気に、また自信につながるように導いていきました。
こうした取り組みの中で、利用開始から4ヶ月ほど経つと、少しずつ変化を見せるようになっていきました。
(後半へ続きます)
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