COMPASS松茂Wing 継続の先に(2)

土曜日のCOMPASSです。
COMPASS松茂Wingのお友達に変化が見られるようになったのは、通い始めた春から半年が経過した9月、季節は秋になっていました。
通い始めた頃のお友達は目の前の課題に向き合えず、常にソワソワした様子で周りをうかがっていました。
初めてのことに苦手意識が強く、取り組む意欲が見られず、集中できていなかったそうです。

COMPASSでは、就学に向けひらがなの読み書きや数認知の向上を目指す活動を取り入れます。
ところが、そもそも鉛筆を握って書くという動作が正しくできておらず、ふわふわとなんだか頼りない文字?を書くお友達です。
そこで、まずは正しい持ち方を練習、そして来所のたびに定着を目指して文字のなぞり書きを取り入れました。
しかし、着座して学習活動が始まってしばらくすると、決まって「疲れた〜」という声が聞かれます。
「疲れたー」が聞こえると、もうやる気が出ず、集中も完全に途切れてしまいます。

このため機会を作り体幹を鍛えるトレーニングを取り入れ、手指の巧緻性の向上を目指す動きのトレーニングも取り入れていきました。
ゲーム性の高い運動遊びでは、これもまた苦手だったお友達との小集団で行い、苦手意識の克服を目指しました。
苦手ながらも人との関わりはお友達に刺激を与えたようで、次第に少しずつ話をするようになっていきます。
運動との併用で、中断しがちな学習活動も少しずつ長い時間集中できるようになっていきました。

やがてお友達はひらがな50音、そして自分の名前も何も見ずに書くことができるようになりました。
周りのお友達との関わりも増え、余暇の時間などにも自然に玩具の貸し借りの場面が見られたりとコミュニケーションを楽しむ姿を見せています。
人前で話すことへのハードルがかなり高かったお友達でしたが、少人数とはいえ皆の前で発表したり、自分の気持ちを言葉で伝えることもできるようになってきました。

保護者様もひらがなが上手に書けるようになり、お友達とも積極的に関わり、仲良く遊ぶことができている今の様子を評価していただいています。
気が散って取り組めなかった学習の成果だけでなく、「できた!」の積み重ねで何ごとにも意欲が見られるようになり、身の回りのこともできるようになってきています。
文字に興味を持つようになったお友達は、自宅でも自分から積極的に本を読んだり、日常の中で数字や文字を見つけると自分で読もうとする様子が見られているのだそうです。
そしてCOMPASSで覚えた運動遊びを自宅でも真似をしているのだそうです。

いよいよ来春には就学を迎えるお友達です。
これからも活動や交流からたくさんの刺激を受け、たくさんのことを学び、数限りない「できた!」を経験してお友達のバージョンアップは続くでしょう。
自分自身で考えて大切なこと・必要なことを判断して実行に移すことができるように更なる成長を期待しています。

COMPASS松茂Wing
所在地:〒771-0220
    徳島県板野郡松茂町広島字南ノ川43-1
連絡先:088-677-9328

(施設名をクリックして頂くと、施設案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧