COMPASS熊本東 泣き止んで笑顔へ(2)

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS熊本東のお友達、小学校に進学する少し前になるとお友達の様子が変わってきました。
まずは指示に従って、着座できるようになりました。
苦手な課題もありますが、通い始めた頃と違って嫌がることなく取り組めるようになりました。

取り組みの姿勢が変わり始めたことで、COMPASSでの様子も変わってきました。
例えば送迎車の中で同乗したお友達と荷物を置く場所についてトラブルになったことがありました。
自分の主張が通らず、思い通りにならないことに苛立ち、叩いたり暴言を吐くお友達。

その場にいた先生がお友達に「嫌なのはわかるけど、お友達を叩くとか、そんな言葉遣いをするのは間違ってないかな?」と声を掛けます。
これを受けて、お友達は完全に納得がいったわけではない様子でしたが、先生の話を受け止め、喧嘩を中断することができたのだそうです。

この様子はそれまでのお友達とは全く違います。
以前はどれだけ先生が話しかけても、自分の主張を止められなかったお友達でしたが、就学した頃からのお友達は、自分の言い分を主張し続けることなく、受け入れる姿勢を見せたり、それ以上のトラブルにならないように言いたいことを我慢する姿を見せるようになっていました。
お友達が大きな声で自分の正しさばかりを主張せずに、叩いたり、暴言を吐くことを涙をためて我慢する姿に先生は感動したと言います。

放デイに通い始めた当初から自分の気持ちを伝える練習も繰り返してきましたが、この頃からはただ大声で泣いて主張するだけでなく、少しずつ言葉で伝えるようにと頑張っている姿を見せ始めます。
激しい感情のままに行動するのではなく、その都度の指示や声掛けを理解し、より良い行動を選択しようと頑張る姿に変わってきました。
今お友達は泣きじゃくる姿より、笑顔をたくさん見せてくれるようになりました。

保護者様も「言葉で伝えられることが増えてきました。」と喜んでおられます。
先日も車のナンバーを見て、「9だ」と数字をなどと読み上げることがあったそうで、読み書きができなかったお友達の成長を感じておられるようです。
先生たちも、放デイになってからはお友達の心も日を追うごとに成長しているようで、これからの成長も楽しみだと話しています。

まだまだ課題は残っています。
これからは先生はこれまで以上にお友達の気持ちに寄り添いながら、自分以外のお友達の気持ちに気付いたり、集団の前で自分の気持ちを伝えたり、相手との適切な距離を学んだりと、コミュニケーションの実践を通して学べるように環境を整え、また、何かあっても感情や行動を制御できるように、日常動作も自立できるようになってくれるように願いながら丁寧な関わりを続けていきます。

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