COMPASS.OLIVE 気づきからまず1歩(1)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS.OLIVEは放課後等デイサービスの事業所です。
お友達は児童のときは系列の高松Jrに通っていましたが、小学校への入学を機に学びの場をOLIVEに移しました。

同系列の事業所同士なので、お友達のことはよくわかっていました。
児童のとき、お友達は着座できていませんでした。
先生の指示が通らず、室内を走り回っていたのだそうです。
学習の際に着座できる時間が短く、先生の話を聞いて理解しようとする姿勢がありませんでした。
さらに保護者様からもお友達が文字を書くことを嫌がっていたとお聞きしました。

保護者様はお友達が着座して先生の話を聞くことや、文字の読み書きができるようになってほしいと願いを語られていました。
手先・指先がうまく使えないお友達がハサミを使えるようになってほしいと巧緻性の向上も希望しておられました。
「人との関わりを楽しめるようになり、みんなで遊ぶことができるようになってほしい。」と願いを語っておられました。

個別支援計画は、まずお友達が新しい事業所やお友達、先生に慣れ楽しく過ごすことができることを目標としました。
苦手な文字に取り組み、名前書き・ひらがな読み書き・数字読み書きなどの課題で文字を書く機会を作っていきます。
またスムーズな言葉と気持ちのやり取りを目指して質問に答える練習、苦手なハサミ使いの練習、そしてパズルなどにも取り組みます。

着座時間を伸ばすために集中できる机上での手作業をこなし、常識や社会性の向上を目指し、挨拶や身だしなみを整えることができるようになり、学習の準備や片づけなどが自主的に行えるようになることを目指します。
次の段階では、活動を通して様々なことを学び、さまざまな場面に合わせて行動できるようになり、またお友達と関わる距離感を学び仲良く過ごせることを目指していきます。

お友達に提供する課題は「みつばプリントのひらがな書き」「数字書き」「ひらがなマッチング」「パズル」などですが、活動を通してお友達と一緒の活動や学習をするうえでルールやマナーを知り、守れるように導き、そのための環境を整えていきます。

さて、放デイでの活動が始まり、皆と同じように来所時のルーティンをこなした後、着座するようにお友達に指示します。
聞いていた通り着座時間は短く、離席して新しい事業所内でウロウロを繰り返すお友達です。
そこで先生は、着座時間を伸ばすことを目指し、お友達の好む課題から制作の活動を選択して取り組んでみます。
制作で夢中になっているときには集中を発揮しているお友達ですが、やはり落ち着かず離席が目立ちました。

文字を書く練習ではとにかく鉛筆で書くこと自体を嫌うので、やりたくないと言わんばかりに抵抗を見せるお友達。
あまりにも嫌いな気持ち過ぎて、感情が高まって涙を浮かべたり、プリントを机の下に落としてしまうこともあったそうです。
文字の書き方は文字の形を認識してなぞり書きから始まり、運筆へとステップアップしていきます。

ところがお友達はまず鉛筆で書くこと自体が極端に嫌いでした。
運筆に至っては苦手な文字と、嫌いな鉛筆書きの二重苦だったようです。
そこで課題の中から鉛筆で道筋を探っていく迷路を選択し、鉛筆に触れる機会を増やしていきました。

自分の目の前にある世界に意識を向け、外にあるもの、周りのお友達に目を向けることがあまりなかったお友達。
そこで、先生は同学年のお友達と並んで取り組む学習時間を増やしていきました。
好きな工作も共同作業にすることで必然的に一緒に行動することを経験できるように工夫を凝らしました。
こうした取り組みを継続し、手探りで関わったおよそ2ヶ月が経過した5月の終わりごろには、お友達に成長の兆しが見られ始めたのだそうです。
(後編へ続きます。)

COMPASS. OLIVE
所在地:〒761-8056
    香川県高松市上天神町845-8番
連絡先:087-814-5738

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