COMPASS.OLIVE 気づきからまず1歩(2)

土曜日のCOMPASSです。
その兆しは日常生活のページを捲るなか、予想もしなかった次のページにふっと現れました。
それはお友達が通い始めてから2か月が過ぎた頃でした。

児童の頃のお友達は着座姿勢の維持ができず、集中が途切れ、離席が目立ち、目の前の課題に集中できていませんでした。
そこでお友達の大好きな工作を机上で取り組むことで少しでも着座時間の伸びを模索していきました。
やがて本当に少しずつですが、着座時間も徐々に伸びていきました。

活動の中でも工作は好きでしたが、手指の巧緻性が低く、ハサミなどを上手に使うことが苦手でした。
この苦手感を改善できるように、お友達ができるハサミ使いから始め、徐々に難易度を上げていきました。

鉛筆を使って文字を書くということに徹底した抵抗を見せ、プリントを机から落としてしまうこともありました。
これには苦手な鉛筆をあえて使い、文字のなぞり書きからではなく、プリントの中でユニークな線描を楽しく書くことで苦手意識の軽減を目指しました。

お友達はそもそも積極的に自分から人と関わろうとする様子はありませんでした。
そこで活動を通してさまざまなことを学び、活動で得た経験を通して、人との関わりかたや距離感を学んでいきました。

少人数での活動や学習を繰り返し、その中でお友達はルールやマナーを学び取り、考え始めます。
気づきを得て、周りのお友達の存在を意識し始めていきました。
この活動でまず最初に変化してきたのは、関わりあうお友達に対する態度だったかもしれません。
お友達は周りのお友達の存在を意識するようになり、優しく声をかける姿を見せ始めます。

 

その行動は先生たちへの態度にも現れ、それまでは指示されるだけで自分からの発信は見られなかったのに、自分から連絡帳を先生に手渡ししてくれるようになりました。
また、活動開始前に「今日はだれ先生とやる?」と、活動自体に関心を見せるようになり、聞きにくる姿も見られるようになってきました。

まだCOMPASSとお友達の二人三脚の歩みは始まったばかり。
これからも着座姿勢で集中して取り組める時間を増やしながら、先生やお友達の話を聞いて答えたり、仲良く関わりながらさらにルールやマナーを学んでほしいと思います。

まだ課題を残すひらがなの読み書きについては、読む・書くことができるように、まずは苦手意識をなくし、好きになれるように楽しい課題を選択していきながら意識改革をしていきたいと考え、丁寧に関わっていきます。

COMPASS. OLIVE
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    香川県高松市上天神町845-8番
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