COMPASS大村Link 心のケアと社会性を目指して(2)

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS大村Linkのお友達が通い始めて3ヶ月、季節は秋になりました。
夏休みの間はほとんど毎日COMPASSに通ってきたお友達、日毎お友達の表情が和らぎ、笑顔を見せてくれるようになってきました。
高校2年生のお友達は傷つきやすい繊細な心の持ち主ですが、この感性はまた周りのお友達の気持ちにもすぐ気づくほど敏感で、配慮する様子も見られていました。

そんなお友達を「お姉さん」と慕って近づいてくる小さなお友達の姿が見られるようになっていきました。
玄関に着いたばかりの小さなお友達が最初に先生に「〇〇姉さん今日、来てる?」など尋ねるといった慕われようです。
柔らかい表情で優しく接する”お姉さん”のお友達を頼って、先生より先に相談したり、頼みごとを持ちかけられたりといったことも度々あったそうです。
学校での学級委員の役割を抜擢され、その責任を重く受け止めていたお友達でしたが、どうやらCOMPASSの小さなお友達との触れ合いは、全く違った感情で接することができていたようです。

逆にお友達からは、みんなにあげようとお小遣いの中からビーズを買って、可愛らしいアクセサリーを作ってきたこともありました。
小さなお友達との触れ合いは、いつも笑顔が絶えません。
そんなCOMPASSのお友達との交流は、お友達にとってまるで弟や妹に接するかのようで、とても良い関係性を築いていることがわかります。
その交流もまたお友達に安定と心の豊かさをもたらす要因となっているようです。

保護者様もお友達の様子の変化や、改善が見られ始めていることを評価していただいています。
ただ、学校でのお友達の感情の揺らぎ、敏感に反応してしまうことなど根本は完全な改善ではないこともあり、これからも継続して欲しいとおっしゃっています。
こちらの意見を挟まずに、とにかく聞く、どんな気持ちでいるのか様子を見ながら、一言も漏らさないように丁寧に聞き取り、受け止めることを意識して関わってきました。
するとお友達の話題にも少しずつ変化が現れ始め、まだ学校の話題も、落ちこんだ話題の話もありますが、入所当初と比べると、圧倒的に前向きな話題が多くなってきました。

笑顔でいることが増えてきたお友達の様子の変化は、直接担当していない先生にもわかるほどでした。
手探りでお友達と関わってきた先生たちも、お友達の変化を見る限り、この活動方針は間違っていなかったと、皆一様に喜び、安堵しているのだそうです。
おしゃべりのような活動は続いていますが、この春には2年生になり、そろそろ視線を社会への旅立ちへと広げるべき時期となりました。

中学校時代には教師になりたいと望んでいたお友達。
今、お友達はCOMPASSでの経験を通して福祉関連に興味を持ち始めたようです。
少しずつ将来に道を探り始めたお友達が選んだ学校の実習先はグループホームでした。
就労の実習として福祉の現場で新しいことに出会うことや、将来のことも含めてできるだけケアに努め、また後押しやアドバイスを行っていきたいと思っています。

先生たちもお友達の関わりを通して、療育に携わるうえでは技術的なことより精神的な支えがとても重要だということに改めて気付かされたと話しています。
児童の情緒的な成長や人格形成を願うとき、楽しく過ごすこと、笑ってくれることだけではなく、活動を通して希望を持てるようになること、押し付けず、お友達の気持ちを理解して関わることの大切さ、求められたときには前向きになれる助言を、いつも側にいて寄り添っていると感じられるようにと、そんな影響の大きさを改めて知る機会となりましたた。

さて、お友達の社会への準備が始まります。
現在のところ、お友達の将来の希望は一般就労での福祉関係の職種に就きたいというものです。
福祉の業界で、誰かのお世話をする立場となるには、お友達の情緒が安定し、落ち着いた生活を送ることがまずは大切です。
努力を厭わないお友達が自分なりに切磋琢磨していけるように、COMPASSがいつも側で見守る存在として安心できるように、未来の希望につながるように支えていきたいと願っています。

COMPASS大村Link
所在地:〒856-0832
    長崎県大村市本町328-1-206
連絡先:0957-46-3238

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧