COMPASS三豊 繋ぐ手に願いを込めて(2)

土曜日のCOMPASSです。
COMPASS三豊のお友達が通い始めてから半年が過ぎ、5月になりました。
COMPASSでは、決して結果を急がず、お友達のペースを図りながら関わり、繰り返し、繰り返し、わかるまで、できるまで、何度も、何度でも声をかけ、寄り添い、取り組みを継続してきました。

基本的な読み書き・数の認知、そして生活習慣としてトイレでの排泄などに取り組みましたが、当初は取り組みへの声掛けは、ほとんどが「イヤ!」という言葉で跳ね返される日々だったと言います。
トイレに行こう、手を洗おう、座ろう・・・そんな声掛けは、お友達から「イヤ!」という答えを聞くためにやっているかのようでした。
もちろん気まぐれにトイレに行けたときなどには、それはもう手放しで喜んでお友達を褒める先生たちです。
あらゆる提案や、目先を変えたり、教材を変えたりもしてみましたが、それでもなかなか状況は動きませんでした。
やがてそのやりとりが変化を見せ始めるのですが、きっかけはCOMPASSのお友達の存在だったようです。

遊ぶ相手に自分が楽しい!と感じていることを「伝えたい!」という思いが溢れ始めたようでした。
しかしお友達の語彙は少なく、単語だけの発語では表現がうまく伝えられません。
そこで先生はお友達の気持ちをお友達の代わりに先生が口に出し、お友達がそれに続いて模倣するように促してみます。
それから先生が間に入って伝えるという方法でお友達が気持ちを伝える様子を度々目にするようになっていきました。
保護者様と先生、COMPASSのお友達の協力も手伝って活動を続けた結果、期待以上の成長が見られ始めたと言います。

半年が過ぎ、COMPASSがお友達の居場所として馴染んだ頃、トイレの声かけなどにも以前より嫌がることなく行けるようになってきました。
そればかりか声掛けや促しがなくても、お友達が自主的にトイレに行くことも珍しいことではなくなってきました。
弱かった筆圧も高くなってきて、苦戦していたひらがなのなぞりも上達し、そして、文字と音の一致が見られ、自分の名前を書けるようにもなってきました。
先生の促しや誘導でも手を繋いで誘わなくても素直に従うようになり、お友達から「イヤ!」と返されることもあまり見なくなりました。

保護者様は自分の名前が書けるようになったこと、数を数えられるようになったこと、そして一番願っておられた自分からトイレに行く行動が見られ始めたことをとても喜ばれています。
今では紙パンツを卒業できて布パンツに移行していますが、それはお友達にとっては大きな成長だと評価してくださっています。

ここにきてお友達の着座時間は大幅に伸びてきたそうです。
また最近では言葉の成長やコミュニケーションの向上も見られ、帰ろうとするお友達の名前を呼んで、大きい声で「〇〇くんばいばーい!!」と手を振る姿を見せているのだそうです。
これからもお友達の成長を目指し、さまざまな活動で経験したことから学びとり、習慣化での定着を促し、基本的な生活習慣や排泄の完全な自立を目指し、歩みを進めていきます。

COMPASS発達支援センター三豊
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