COMPASS鍋島 一進一退の先へ(2)

火曜日のCOMPASSです。
鍋島のお友達が通い始めて1年半が過ぎた頃から、言葉の理解が進み、少しずつ自発的な発語が出るようになってきました。
言葉の獲得のために、先生は絵カードや絵本・紙芝居などでたくさんの言葉をかけ続けます。
日々繰り返し浴びる言葉で少しずつお友達の中に眠っていた言葉の意味や言葉がもたらす感情がつながり、理解できるようになってきました。
それはまるで遠くから眺めていただけのものが、ようやく手のひらで確かめられているような印象だったかもしれません。

こうしてお友達の中に積み重ねられていった意味あるたくさんの言葉は、お友達の中で飛び出すときを待っていたようです。
今年に入ってからはかなりの発語が見られるようになり、たちまち2語文・3語文で話せるようになってきました。
さらに、以前はアイコンタクトが全くできなかったお友達でしたが、目も合わせて挨拶やお話もできるようになり、言葉での意思疎通を図ろうとする姿勢が見られ、実際に意味ある言葉が会話としてつながり始めているのだそうです。

言葉の成長だけでなく、学習の準備や片付け、学習前後の挨拶もできるようになり、着座座時間も平均して30分以上は座れるようになりました。
ハッピバースデーやディズニー、どんな色がすき?などのうたも、不明瞭ながらも歌えるようになりました。
これまで余暇の時間に一緒に遊ぶ機会があっても、実は周りのお友達に関心を向けることがなかったのですが、名前を呼んだり、話しかけたりすることができるようになってきました。
余暇の時間にもコミュニケーションが始まり、冗談めかしながら楽しくやり取りする姿が見られています。
トイレもまだ声掛けは必要ですが、声掛けでトイレに行き、自分で排泄出来るようになってきました。

COMPASSでは最長でも半年に1度は必ず保護者様、相談支援員、そしてCOMPASSの児発管が揃ってモニタリングを行っています。
保護者様が今年2月のモニタリングで「今までは継続支援という流れが多かったのですが、今回のモニタリングではかなりの成長を感じられました。当初から目標にしていたレベルから大幅な変更となり、それが嬉しくて…」と嬉しい評価をしていただくに至りました。

先生たちにとっても、一進一退の繰り返しではありましたが、お友達のケースは、やはり早くにスタートを切ること、成長と定着するためには活動の機会をたくさん持つこと、そしてできるまで諦めずに何度も何度でも繰り返すことで、大きな変化と成長がもたらされるということへの確信を得る機会となりました。

話せなかった言葉を、今、お友達は話せるようになりました。
これからは継続して語彙の獲得や会話の向上を目指しながら、次のレベルの目標に向かいます。
正しい発音で話せるようになること、声掛けなしで自分からトイレに行けるようになること、周りのお友達と関わる機会を増やし、ルールやマナーを学びながら、ものの貸し借りができるようになること、そして訓練で手先が器用になり、日常生活動作がよりスムーズになることなどを目指し、学び取ったことがお友達の新しい日常になっていくように関わりを続けていきます。

COMPASS発達支援センター鍋島
所在地:〒849-0937
    佐賀県佐賀市鍋島5丁目3-6
連絡先:0952-37-5938

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