COMPASS松山 伝わるコミュニケーションを(2)

お友達が通い始めて1年が経った頃からは、度々成長へ続く様子を見かけるようになりました。
思った通りに自由に動き、どんな場所でもどんな場面でもいきなり走り出したり、会話として意味をなさない言葉を話していたお友達。

また気が散りやすく、気になったものや音のする方に気が向きがちで、着座して目の前の課題に取り組めなかったと言います。
なんとかして活動に集中できないかと、先生は個室に誘導してみたり、好きな工作は集中できるので、工作をきっかけに課題に取り組めるように促していきました。

語彙の獲得を目指して継続して取り組んできた「絵本の読み聞かせ」や「絵カード」を見て言葉を復唱していくといった学習の成果も少しずつ現れ始めます。
たくさん学んだ語彙、とはいえ知っていても全てを使いこなせるわけではありません。
ですが確かに、お友達は自分から発信し、積極的に話そうとする姿勢を見せるようになりました。
以前は通じない会話での失敗もありましたが、しっかりと意味のある会話となり、格段に滑らかになり、目指していたコミュニケーションの向上も見られます。

言葉の成長も手伝って、人との関わりも活発になってきました。
ただ困ったことに、お友達を気にかけて世話を焼こうとすることも見かけるようになってきました。もちろん優しさからの表現ですが、自分のことを後回しにしてでもというのが、ちょっと困りものです。
これには相手のことを思っての行動だということを承認し、褒めてあげると同時に、自分のことも疎かにしないように促しを繰り返しているところです。

保護者様からもお友達の様子の変化をご覧になり「突発的に走り回る行動は、改善し、ほぼ見られなくなっています。」とご報告をいただきました。
休日のお出かけで、急に走り出したりすることも減ってきて、とても楽になってきたとおっしゃっています。

独特な言葉遣いはまだ見られているものの、格段にわかりやすくなってきたとも言っていただきました。
また言葉の理解力や語彙力なども改善が見られ、言葉でのやり取りがスムーズになってきていることを評価していただいています。

今でも帰りの準備のときには、自分のことを後回しにして、お友達のお手伝いを優先してしまい、結局お友達が最後まで残っているということも多いので、その優しさを認めながら伸ばしつつ、それが正しいのか判断する力を養い、取り組みの優先順位を考えられるように導いていきます。

来年の春にはいよいよ就学するお友達です。
さらに集団活動でお友達との関わり方や、距離の取り方や関わり方を学び、ルールやマナーが身につけられるように促していきます。

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