COMPASSセンター大村 未来につながる取り組みを(2)

土曜日のCOMPASSです。
センター大村にお友達が通い始めてからもうすぐ2年。
発語がなく、とにかく動き回り、思い通りにできないと泣きだしていたお友達。
来所のたびに繰り返し学習するCOMPASSのルーティンは、玄関でご挨拶、靴をしまい、荷物を決められたところに置き、トイレに行き、手を洗い、先生の指示する場所へ着座して静かに待つというものですが・・・
この流れを学ぶ中で、お友達は玄関で挨拶をしたり、自分で靴・靴下を脱いで片付けることや、トイレから手洗いの流れを理解して取り組むことが出来るようになってきました。
尤もトイレの前に衣類の着脱をしたり、トイレで用を足すことまで毎回できるわけではありませんが、一応トイレに座って一連の動作に取り組むことまではできているそうです。

言葉の学びも進んでいます。
例えば、手を合わせて「いただきます!」と食事やおやつの挨拶をしたり、色鉛筆の蓋を開けて欲しいときにも「あけて!」などこれまでは思いもしなかった”意味のある”簡単な会話ができるようになってきました。
大好きなアンパンマンのキャラクターはかなりマニアックなものまで言えるようになっているのだとか。
そればかりか、2語文や3語文までも言えるときもあります。
癇癪や怒りではなく、言葉や仕草という何らかの手段で自分の意志を伝えられるようになってくると、泣くことが殆どなくなり、笑顔で元気に過ごせるようになってきています。

じっとしていられるなんて想像すらできませんでしたが、 おやつの前のわずかな時間の「静かタイム」でも待てるようになっているのだとか。
少し時間が長くなると姿勢の乱れは出てきますが、大好きなお絵描きや気に入った活動だと、着座時間も伸びてきました。
興味があることや大好きなものに関しては抜群の記憶力の強さを発揮して、後で思い出して絵を描くこともできます。
そうそう、あの「ばいきんまん号」もとてもリアルに描けるお友達です。

最近は先生に「ありがとう。」と言ってくれるようになったり、言葉の理解も、発語できる言葉も増え、どんどん成長しています。
覚えたての言葉を口にして、自分の世界で何か囁いているところも見かけますが、まだ人に向ける関心は低いため、誰かに話そうとする気配はなく、独り言で終わっていることがちょっと気がかりなくらいです。
でも、COMPASSでは独り言も成長過程の一つだと前向きに捉えています。
集団活動にも最初から最後まで参加はできていませんが、これもまた今の段階では、自分がやりたいことをまず十分に楽しみたい時期だと考えていて、少しずつ関わりが持てるように、お集りや集団活動場の環境に促して皆と同じ空間に居ることから始めています。

お友達が可愛い仕草でほっぺたに手をあてて、「おいしーい!」など、発言が見られるようになったこと。
大人の声かけに反応して動けるようになったり、言葉が返ってくるようになってきたこと。
自分の思いや考えを少しずつ言葉で伝えられるようになってきていこと。
自分の荷物をからう、靴下、靴を履くなど身の回りのことができるようになってきたこと。
そんな日常で見せるたくさんの成長がやがて大きな成長へとつながっていく、そんな今はまだ道の途中です。
お友達を取り巻くご家庭、幼稚園、COMPASSのほかに、保育所等訪問支援も併用して利用するお友達は、さらに関係機関との情報共有を図ることで環境もより良くなってきていると感じます。
幼稚園ではお一人保育士の先生が常に見守って下さっているそうで、園でのお集りなどでお友達が最後まで参加できなくても、同じ空間で過ごせるように促してあげてほしいとお伝えしているところです。

これからも関係機関との連携を図り、情報共有に努めながら協力した支援を継続して行きます。
COMPASSの個別の学習活動では、安定した着座ができるようになり、机上活動の定着を目指します。
また集団活動への参加を通して、何らかの形で自分の気持ちを伝えられるように促していくのはもちろん、これからは自分のことだけでなく周りを見る力を育てていき、周りへの関心・配慮する気持ちを育て、お友達と一緒に楽しく過ごせるようになってくれることを願いながら丁寧な関わりを継続して行きます。

COMPASS児童発達支援センター大村
所在地:〒856-0807
    長崎県大村市宮小路1丁目258-7
連絡先:0957-47-7838

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