COMPASS中讃センター 人見知りせず、笑顔で(1)

水曜日のCOMPASSです。
中讃地区COMPASS児童発達支援センターは、児童専門の事業所です。
3年前から通い始めたお友達は年長さんになりました。
当時年少さんだったお友達はひどく人見知りで、初めての場所でもガチガチに緊張し通しでした。
発語はありますが、なんとも言葉が不明瞭だったそうです。

センターではまず保護者様や相談支援専門員を交えた三者で丁寧な聞き取りと話し合いを行い、そのうえで半年ごとの目標を設定し、現在から目標までの活動の計画を立案します。
保護者様は、お友達が初めての人・初めての場所に対して、慣れるまでものすごく時間がかかることを気にしておられ、この人見知り・場所見知りが少しでも緩和し、新しい環境への抵抗が軽減し、徐々に楽しめるようになってほしいと願っておられました。
また、ことばの不明瞭さを改善してスムーズにやりとりになることを希望しておられました。

人見知りや場所への抵抗があるお友達です。
その場所はお友達にとっては広く、そこにいる先生も、たくさんのお友達も全員知らない人ばかりです。
室内に響く音、大勢のお友達の声、嗅いだことのない匂い、知らないルール、そして先生の優しい声かけ…、その何もかもが安心して居られる要素は一つもないはずです。

そこでセンターではリラックスできるように環境づくりから取り掛かります。
緊張が外れてから初めて学習活動が始まり、個別での発声練習に取り組み、綺麗な発音の発声を目指します。
次いで微細運動をしながら、細かな作業がスムーズになるように目指します。
手始めに、慣れるまでは大勢の先生が関わると緊張や不安でいっぱいになると思われるので、数名の先生と日替わりで学習するように心がけ、やがて少しずつ他の先生とも関われるように取り組んでいきました。

誰にでも聞き取りやすい発音を目指し、まずは息を吹いて風車を回したり、口舌の体操で楽しみながら口の周りの筋肉を動かして正しい発音につながるように訓練を続けます。
発音練習や口舌の体操のほかにも50音表、絵カードで語彙を増やしながら、絵本の読み聞かせ、ひらがなのうたなどに段階的に進み、発音の矯正を目指します。
また、暗唱突破、構音訓練、数字読み、数のやりとり、みつばプリント、コミュニケーション、小集団活動、模倣学習、知識の獲得、棒通し、洗濯バサミ、トング、ピンセット、お箸の練習、ひも通し、運筆なぞり書きなどにも取り組んでいきました。

お友達がセンターに慣れ、緊張せずに先生とも向き合えるようになってきた頃からは徐々に課題を増やし、お友達ができることを増やしていけるように心がけました。
こうして半年が過ぎた頃からは取り組んできた成果が徐々に現れるようになっていきました。
(後編へ続きます)

中讃地区 COMPASS児童発達支援センター
所在地:〒763-0082
    香川県丸亀市土器町東4丁目780
連絡先:0877-24-5328

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