生活介護Access ACCESSの半年間

土曜日のCOMPASSです。
岡山にある生活介護ACCESSは、成人した方々が日中過ごされる事業所です。
ACCESSでは、年間を通してさまざまなイベントを企画してご利用者様に快適な日常をご提供しています。

年が明け、年の初めの恒例行事の『書初め』を行いました。
今は日常的に書道に触れる機会も少なくなりましたが、このときばかりは、皆さん力強く思い思いの言葉を書いておられました。
筆を持つことが難しい方も、職員と一緒に挑戦されていました。
書初め作品はしばらく掲示した後、15日の「どんど」で火にくべられます。

「字が上手に書けますように」との願いを込め、どんどの火に投げ入れますが、火が怖いと尻込みする方もおられました。
そこで、トングで職員と一緒に火にくべます。
その後はどのどの火でお餅を焼いて皆で美味しくいただきました。

ACCESSでは、月に2回「食のイベント」を実施しています。
ご利用者様は全員が毎日利用されるわけではありませんので、平等に参加できるように毎月、曜日を調整しています。
事前に配られる「食イベントのちらし」が配布されると、嬉しそうに『これ、注文する!』とおっしゃって注文書を持って来られます。

まず「一照庵」というラーメン屋さんです。
当日は訓練も兼ねて、注文書通りにご自身で券売機で代金の支払いをし、食券を購入していただきました。
皆さん、食券と引き換えに渡されたブザーが鳴るのをワクワクしながら待ちます。
ブザーが鳴ると「鳴った!」と嬉しそうにラーメンを取りに行かれ、席に着くとアッという間に完食!
楽しいひとときを過ごされていました。

別の日は毎年恒例の『安富牧場』に訪問です。
お楽しみのジェラートは、皆さん種類を決めてられましたが、いざケースの中のたくさんのジェラートを目にすると目移りしてしまいます。
口々に『あっちの味がよかったな…あれも食べてみたかったな…』と悩まれている会話が聞こえてました。
美味しいジェラートで皆さんほっこり笑顔が溢れていました。
ジェラートを楽しまれるだけでなく、ポニーと触れ合ったり、遊具で楽しまれる姿を見せておられました。

今年の母の日はレジンを使って『コンパクトミラー』を作成しました。
お好きなチャームが選べるように、たくさんの材料を揃え、小さな飾りはピンセットでミラーに貼り付けたり、レジン液を職員と一緒に混ぜたりする作業を一緒に行いました。
全ての行程を一人でできなくても、色を選ぶ、貼る、レジン液を硬化させる機械のスイッチを押したりと、それぞれできることをやっていただきました。
ご利用者様のお宅にお送りしたと際に、ご家族に「母の日のプレゼントが入っていますよ。」とお伝えすると、玄関先でリュックを開け、プレゼントをご覧になると『すごーい!かわいいい!これ、ウチの〇〇(ご利用者のお名前)が作ってくれたの?』と、満面の笑顔で喜んでおられました。

昨年12月からACCESSでは生産活動をスタートさせました。
最初は、12月という事もあり『クリスマスリースキット』を販売してみましたが、最初から上手くはいきませんでした。
販売できたのはわずか1個・・・それも購入して下さった方はCOMPASSの先生でした...。
そこから利用者さんが出来そうな作業で尚且つ売り上げを上げるにはどうすればいい?と職員で話合いを重ねます。
そこで出されたのが、毎年ACCESSでは園芸活動で野菜を育てているので「苗を売ったらどうか?」という意見でした。
ご利用者にポットに土を入れてもらい、種を植え、水やりをして、苗が大きくなったところでアクセスの敷地に販売コーナーを設けました。
しかし残念ながら・・・販売コーナーで販売した苗もまた売れませんでした。

そこで、ご利用者様のご家族にも苗の購入の希望をお聞きする案内を配布したり、母の日で好評だった『コンパクトミラー』も販売してみたところ、たくさんのご注文をいただきました。
ご利用者様のご家族の中には、祖母にみせたら『私もほしい!』と購入を希望した方もおられました。
また、ご利用者様の住んでおられるグループホームの職員の方もコンパクトミラーを見て、「私も買いたいです。」と連絡をいただきました。
出来上がったミラーをお渡しすると、「和のテイストで、とても気にいりました!〇〇さんがデザインを考えたと思うと格別です。」とおっしゃって下さいました。
ミラーを作られたご利用者もとても喜んでおられました。

こうしたイベントばかりでなく、ACCESSでは日中活動にも力を入れています。
買い物訓練、散策、手指訓練、生涯活動、室内ゲーム等、様々な活動に取り組んでいます。
特に手指訓練では、箸を使って物を掴む訓練をしています。
複数のご利用者様がこの訓練を経て、実際の食事でスプーンからお箸に変更することが出来ました。
今までスプーンで飲み込むように食べていた利用者も箸を使用できるようになったことで、少量口に入れるようになり、咀嚼の回数も増えるといった効果に繋がり、ご家族も大変喜ばれてます。
まだまだ訓練途中ですが、改めて療育や訓練はいつから訓練しても遅くはないことを確信しています。
ペースはゆっくりですが、様々な可能性を見つけ出すための活動を引き続き皆で考えて行きたいと思ってます。  

昨年度よりACCESSは多機能型になり、同じ建物の中で生活介護と放デイに分けた運営が始まりました。
ちょうど生活介護のご利用者様が帰られる15時半に、入れ替わりで放デイの児童が来所します。
それまでは、生活介護のアクセス職員は児童とは接することがなく、また放デイの先生たちも生活介護のご利用者様と接する機会がありませんでした。
多機能となり、多くの方々と触れ合う機会が増えたことで、これまで以上ににぎやかで、エキサイティングな毎日になってきました。
これからもご利用者様の安らぎや喜び、そして成長できる可能性を提供していきます。

COMPASS・生活介護Access
所在地:〒701-1335
    岡山県岡山市北区高松131-15
連絡先:086-905-0228

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