COMPASS武蔵新城 次の、そしてその次のステージへ(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS武蔵新城に6年前から通っているお友達がいます。
当初のお友達は、発語がなく、指さしやジェスチャーでの会話で、相手の言葉の意味も理解できていませんでした。
もちろん集団活動のときの一斉指示も通りませんでした。
当時は排泄、着替えなどの日常生活動作では概ね介助が必要でした。
当初3歳だったお友達は、人見知りもなく、明るいお友達でしたが、気に入ったことに夢中になっているときは、途中で中断されると、激しい怒りを見せるお友達です。

お友達との活動を継続していくうちに、お友達はゆっくりと一つ一つのことが出来るようになっていくタイプだとわかりました。
そこで先生たちは、何度も同じ活動をわかるまで、できるまで連続して繰り返されることが多かったと言います。
そして4年が過ぎた頃からは、継続した言葉への取り組みは成果を見せ始め、昨年からは少しずつ単音の表出が出始めてきました。

発語を目指したトレーニングの中で、まず発声は、口腔内訓練として”息を吹く”、”表情まねっこ”、”手遊び”、 ”本を見て職員と一緒に名詞の確認発声をする” ことなどを取り入れ、着座姿勢の安定に向けて体幹を鍛えたり、集中力の継続にはまだ声掛けが必要な状況でした。
トイレ・トレーニングでは先生の声掛けに応じるものの、成功はまだ稀な状況。
スプーンのトレーニングでは、ただ掴むことから”上握り”になり、”3点持ち”の練習を始めています。ボタンを留める作業も、来所のたびに縦穴、ファスナーの開・閉の練習、ズボンの上げ下げ、指先の力の入れ方等の練習を繰り返しています。

験できるように一緒に遊んだり、人と関わる練習や物の貸し借りを練習していきました。
通い始めた頃からはCOMPASSに来ることを乗り気でない様子でしたが、この頃からは、COMPASSの利用日には朝からとても楽しみな様子で自分からリュックをしょって玄関でお迎えを待つお友達の姿が見られるようになってきました。

ある程度言葉が出るようになった頃からの保護者様のご希望は「言葉の表出、気持ちを自分の言葉で伝えられるようになってほしい。
ちゃんと名詞と動詞が言えるようになってほしい。」と話しておられます。
「排泄、着替え、食事等の身辺自立が身に付き、お手伝なしで日常生活動作が出来るようになって欲しい。また、お友達と交流する時間が長くなってほしい。」と願っておられました。

少しずつ成長を見せ始めているお友達への個別支援計画は、保護者様のご希望に沿って立案されました。
まず、衣服の着脱、食事、排泄などの基本的な生活習慣が身に付けられるように導いていきます。
事業所に通う同年代のお友達や周囲の人と親しみ、交流しながら皆と一緒に活動することへの満足感を感じるようになることを目指します。
自分の名前を相手に伝えたり、気持ちを表現する言葉の習得を目指していきます。

まだ集中が途切れる時間が短いため、キャップの開け閉め、ボタン、ファスナーの練習、ちぎり絵などを活用して集中力が伸びるように促していきました。
語彙を増やすために、絵カード、あいうえおの本、吹く練習、COMPASSのプリントなどを活用し、わかるまで、できるまで繰り返していきました。
人との関わり方も上達するようにトランプ、神経衰弱、ババ抜き、スティッキーなどの簡単なゲームで一緒に遊んだり、集団活動に参加してみたり、一緒に体操をしたり、皆と一緒にお話を聞いたり、一緒にゲームに参加したりしてコミュニケーションの向上を目指しました。

生活動作の訓練では、定着を目指し、同じ時間、同じタイミングで声掛けを繰り返していきました。
どの活動でもお友達は嫌がったり、こだわる様子はありませんでしたが、繰り返しの中で、飽きないように、頑張れるように、先生たちはいかに活動に変化を加え刺激を増やすか、発語につなげられるかを常に話し合っていきました。
先生は、とにかくたくさん話しかけ、たくさん褒め、認める言葉のシャワーをかけ、お友達同士で一緒に活動する楽しさを味わってもらえるよう、環境の設定に取り組みました。

COMPASS発達支援センター武蔵新城
所在地:〒211-0044
    川崎市中原区新城3丁目17-9三島ビル2F
連絡先:044-948-8481

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