COMPASS唐津 家族以外との関わりで(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS唐津に昨年の2月から通い始めたお友達。
保護者様によればお友達は家庭では元気に過ごし、自己主張が強く、はっきりしているだけでなく、気にいらないと大泣きしたり、夜になっても気掛かりが解決しないと眠れずに泣き続けるのだそうです。
一方外ではおとなしく、模範的な「いい子」で、自宅と自宅の外での行動に大きな差があるのだとか。

保護者様は自宅と外での様子の違いだけではなく、例えば何かに失敗を受け入れられないことも気掛かりだと話しておられました。
失敗してもいいことを理解して、失敗しても諦めないでチャレンジすることができるようになってほしいと話しておられました。

お友達のご家庭は上に兄2人と姉3人がいて、お友達は末っ子という6人きょうだいの賑やかなご家庭です。
周りのお兄さんやお姉さんが良かれと思って何かとお友達の手助けをする環境のせいか、お友達は日常生活動作に成長が見られず、ひとりではできないことが多いことも心配しておられました。

COMPASS唐津で作成した個別支援計画では、COMPASSで過ごすうちに、自分の思いに気付き、周りに自分の思いを伝えられるようになることを目標としました。
そして、まだ3歳のお友達がまずCOMPASSに楽しく通い、安心して過ごせる環境の中で、自宅のようにリラックスして、日々楽しく過ごせるようになることを目指していきます。

お友達の活動の教材は絵カード、あいうえお表、絵本読みなど、言葉を育てるものをたくさん選択しました。
また、COMPASSのプリントからB~Cを選択、そして身辺整理や生活動作の訓練を取り入れました。

児童の中には、慣れた空間や肌ざわり、マイルールにこだわる子どもがいます。
就園や就学で集団生活が始まると、人との関わりが苦手で周りの同級生となじめない傾向が現れます。
できること・できないことがはっきりしてくると、できないことへの苦手意識から自信が育たないまま成長し、同じ世代の子どもたちの中に入ったときに積極的に振る舞えないのも珍しいことではありません。

そんな子どもたちは、言葉の遅れやコミュニケーションスキルの乏しさが原因で、人間関係で積極的になれない傾向があります。
慣れ親しんでいる家庭や見通しの付いた場面では心置きなく自分を出せるし、好きなようにのびのびと過ごせるものの、外ではコミュニケーションが苦手だったり、好きなことにしか興味を示さない特性があり、いわゆる「借りてきた猫」のような状態になってしまいます。

そういったことからお友達にとっての言葉の重要さが見えてきます。
そこで、先に挙げた言葉のトレーニングのための教材を選択し、語彙を増やし、気持ちを伝えられるようにトレーニングを続けました。
絵カードではさまざまな言葉を知り、単語を覚え、模倣から発信へと語彙力を増やしていくことを専念しました。

お友達にはCOMPASSの来所から活動までのルーティンが日常生活動作の良い訓練になりました。
来所時の挨拶から始まり、荷物や靴の整理、トイレ、手洗い、そして指示に従って着座して先生を待つなど、身の回りのことを自分ひとりで行えるように練習を行っていきました。

お友達は少しずつCOMPASSに慣れてきて、くつろいで過ごし、笑顔を見せるようになってきました。
ところが生活動作に関しては、なかなか自分のこととして捉えられないでいる様子が見られました。
というのも、実は唐津の事業所には3歳上の兄が通ってきているために甘えてしまい、なかなか自分の動作を改善する機会に自分から向き合うことができないでいたためです。

それでも半年過ぎには小さな成長のカケラが見られ始め、ちょっと驚かされるような場面が見られるようになってきたのは翌年の2月を迎えた頃からでした。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター唐津
所在地:〒847-0821
    佐賀県唐津市町田1丁目8-5前田ビル1階101
連絡先:0955-53-8638

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧