COMPASSしまんと 成長の軌跡を見つめて(1)

水曜日のCOMPASSです。
COMPASSしまんとのお友達が通い始めてこの秋には6年目を迎えます。
当時年少さんだったお友達には言語の遅れが見られ、言葉でのコミュニケーションをとることが難しい状態でした。
また手先の不器用さもあったそうです。
保護者様は、お友達が言葉を増やし、会話ができるようになってほしいと願いを語っておられました。

利用が始まった当時の個別支援計画では、COMPASSに通うことに慣れて、言葉やジェスチャー等で思いを伝える機会が増え、やがてさまざまな経験を通して、お友達のできることが増え、楽しく過ごせるようになることを目指して立案されました。
こうして日常生活動作も未完成で、発語がないお友達との活動が始まります。

まず語彙を増やし、発語につながるように絵カードの模倣や、絵本などの課題に取り組んできました。
小集団の活動を取り入れたり、ルールのある遊びをすることで他者との関わり方を学べるように試みましたが、言葉が出ない当初は周りのお友達との交流は消極的でした。
それでも何度も、何度でも、わかるまで、できるまで、取り組みを続けていきました。
そして2年が経ち、年長さんの頃にはたくさんの語彙がわかるようになり、少しずつ不明瞭ながら発語が見られるようになっていきました。

利用開始から概ね6年が経ちました。
小学校3年生になったお友達の現在の個別支援計画では、周りのお友達同士の関わりの中で、自分の思いや要求をより正しく伝えること、他者と楽しく関わる経験を通して、コミュニケーションを取れるようになることを目指しています。

具体的な目標としては、文章に触れ正しく読み書きできるようになること、数の理解から計算方法を身に付け計算力を高められるようになること、思いや要求を正しく相手に伝え、やり取りを楽しめるようになること、着座姿勢を保てること、日常生活動作では、例えば衣服をハンガーに正しくかけられるようになることも大事な課題です。

この間活動をするうえでお友達はさまざまな顔を見せてきました。
先生はお友達が成功体験を通して自信を持てるように、課題のレベルや量を調整しながら取り組んでいくのですが、例えば活動でできないことがあると、悔しくて涙を浮かべたり、切り替えを促しても難しいことがありました。
余暇の時間や集団活動のゲームでは、自分流のルールを通そうとすることもあったため、その都度、先生が正しい遊びや関わり方を促す必要がありました。

現在進行形でお友達の成長を促す取り組みは続いています。
小学校3年生となったお友達との取り組みは新しい局面を迎えています。
語彙の学びも絵カードを見て、耳で聞いた言葉を模倣することから、文字を見て読み、書く作業へと段階が上がっていきます。
(後編へ続きます。)

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