COMPASS Clover 気持ちを伝える言葉を知って(2)

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS Cloverのお友達、言葉によるコミュニケーションが難しく、集中に欠け活動も中断されてしまいがち、そして筋力の弱さから歩行もぎこちなく、よく転倒していたと言います。
歩行が困難といった体の発達を促す取り組みとして、身体機能訓練から「バランス」「筋力」「ストレッチ」「巧緻性」「小グループ遊び」などに取り組むと、1年と少し経過した頃から少しずつ転倒も減っていきました。
運動は、脳から神経を通って筋肉に伝達し、動き始めますが、伝達速度をあげることによって反応を素早くすることが可能になります。

お友達にはラダートレーニングを取り入れました。
ラダートレーニングは梯子に見立てた道具を渡るもので、脳の指令を筋肉に伝える速度を上げることが目的ですが、好きなように自由に動くことではなく、動きを規制した状態で、素早くラダーを渡るように指示します。
その結果、今年に入ってからは危うかった歩行からいろいろな歩き方がしっかりとできるようになってきました。

他にも失敗続きだった長縄跳びでは2回飛ぶことができるようになり、今年の夏からは7月から両手と両足をそれぞれ動かす運動や大きな運動が少しずつできるようになり、なかなかできなかった反復横跳びも8月からはできるようになりました。
平均台を渡る運動も片足だけでなく、両足で渡れるようになってきました。

指示を伝えようにも説明を最後まで聞けず、お友達の気持ちを図ることも難しかったのですが、言葉を学ぶ学習と発語のために口舌の体操、絵カードを活用したプログラムで少しずつ言葉の理解はすすんでいきました。
ほとんどなかった発語でしたが、発語では「はーい」「あいうえお」が言えるようになりました。
まだ1語1語はクリアな音ではなく、単語として綴られた言葉はなかなか出ませんが、お友達はひらがな表を使って自分の意思を相手に伝えることが少しずつできるようになってきています。
自分の名前は徐々に書けるようになってきています。
日常生活動作もできることが増えてきて、食事面ではお弁当を完食できるようになってきています。

保護者様も少しずつひらがな表で意思疎通が取れ始めたことや、食事摂取量の向上や、自分のタイミングでトイレに行けるようになったこと、また行き渋りがあった学校にまた通えるようになったこと、時計やタイマーを使って見通しを持って動けるようになったことなど成果を喜んでいただいています。

そしてお友達の成長への取り組みは続きます。
ものの名前はひらがな表で表せるようになりましたが、「~したい」「~したくない」という気持ちを表すのはまだ難しいようです。
今現在、お友達は不快な感情は、泣いたり、自分の頭を叩いて表現しているので、「言葉」で感情を表せるように、まずはひらがな表で気持ちを表す言葉を習得していきたいと思います。
これからもお友達といつか楽しくおしゃべりができることを目指して、口舌の体操やカードの模倣などの訓練で発語を促し続けていきます。

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