COMPASS新下関駅前 少し未来へつながること(1)

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS新下関駅前に3年前から通っている現在小学校6年生のお友達。
それまでは系列の事業所に通っていたお友達ですが、活動中でも離席して歩き回ることが多く、悪びれずに目についた玩具を出そうとする傾向がありました。

課題への集中も難しく、遊びの時間と、学習の時間の切り替えも難しかったと言います。
今何をすべきときかということや、ルールやマナーもとても曖昧でした。
お友達と一緒に活動するときは、相手とちょうど良い距離で関われませんでした。

保護者様は「得意な所をしっかりと伸ばして欲しい。」とおっしゃっていました。
「遊びの時間もつくって、楽しく通えるようにしてほしい。」と言われ、「他のお友達と適切な距離感で接することが出来るようになって欲しい。」と希望を話しておられました。

個別支援計画では、これまでも取り組んできた文字の読み書きの復習をおこなうことを最初の活動に組み込みます。
次いで、自分の想いを伝えられるようにコミュニケーションの向上を目指していきます。
選択した課題は、読み書きの「ひらがな」「カタカナ」「漢字」の復習プリント、静かタイム、計算プリント、製作などですが、特に文字の読み書きには苦手意識があったためか離席は目立ちました。

学習活動中には席に戻るよう、その都度声掛けをおこない、戻るように促します。
お友達は先生とはすぐに馴染み、親しくなった先生との関わりが増え、余暇の時間に「遊ぼう!」と誘ってくるようになりました。
その一方で、あまり周りのお友達とは関わろうとしなかったお友達です。

そこで、先生が介入しながら周りのお友達とのつながりを持てるよう促すことにしました。
例えば周りのお友達が遊んでいたカードゲームに、お友達の方から声を掛けてみるように促してみます。
そんな遊びに誘う機会を利用して、周りのお友達との関わりを増やし、周りのお友達へ想いを伝える練習にも努めました。

お友達との活動は穏やかな時ばかりではありませんでした。
思い通りにならないときは、とても我慢がならないことのようで激しい癇癪を起こしました。
時折見せる癇癪が起きたときは、先生の指示が全く通らない状況になります。
そこで苛立ちが収まるまで、気持ちが落ち着くまで時間をかけて寄り添っていきました。

一部の先生とだけでなく、人見知りなく相手が誰でも楽しく関われるようにと、担当の先生を変えたり、部屋を移動して環境を変えたりと、どんな状況でも落ち着いて活動を続けられるように促しを続けていきました。
やがて利用し始めてから1年7か月ほどが経ち、12月頃からは少しずつ文字を書くことへの苦手意識が少なくなり、周りのお友達と自然に関わる様子が見られるようになってきました。
(後編へ続きます)

COMPASS・新下関駅前
所在地:〒751-0872
    山口県下関市秋根南町1丁目2-24
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