COMPASS坂出 取り組む姿勢を(1)

COMPASS坂出にお友達が通い始めたのは今年の4月。
それはお友達が小学生に進級するタイミングでした。
お友達は使える語彙が少なく、会話経験の少なさもあり、言葉での意思表示が苦手でした。

お友達の意思表示は指差しか2.3語の発語、細かな思いを伝えることもできませんでした。
また、お友達は全般的に体をうまく使うことが難しく、不器用。
さらに危険認識が低く、落ち着きが見られず、靴の左右を間違えて履いたり、自分の思い通りにならないと相手を叩いたり、泣くといった様子が見られていました。

保護者様によれば、お友達は何かさせたら後から片付けが大変なので、何もさせられないという状況だったそうです。
そんなお友達に保護者様は言葉を理解し、指示が通るようになってほしい、また、社会のルールを理解して守ってほしいこと、時と場面にあった行動ができるようになって欲しいとも希望しておられました。

個別支援計画ではまずお友達が取り組む姿勢にポイントを当てました。
先生や誰かのお話を聞くときは、目と心をそちらへ向けること、またルールやマナーを学び、理解することから始めます。
語彙を増やし、会話練習などの取り組みを経て、やがて言葉でコミュニケーションがとれるようになり、ルールやマナーを守れるようになることを目指していきます。

お友達のために洗濯した課題は、まず運動ではラジオ体操、リズムジャンプ、平均台、マット運動、ボール、色板などでした。
どれもシンプルな指示で簡単な動作ですが、全身を使う運動遊びは落ち着いた態度となって次の机上の活動をサポートする役目もあります。

個別に行う机上の学習活動では、運筆練習、絵カード、言葉・数字の学習などに取り組みます。
そして巧緻性の向上を目指したとしてペグ挿し、チップ通し、紐通しなどの手指を使った運動、製作なども取り入れられました。

可愛らしい素敵な笑顔のお友達ですが、集中して取り組むことがなかなかできませんでした。
先生はお友達の意識が逸れるたびに、目の前の課題に注意を向けるように声かけを繰り返し、その都度視線を合わせたり、課題に注目するといった誘導が必要でした。

集中を継続する練習として、フープ跳び(色を指定して手を叩く)や輪投げ(目標の所に注意を向ける)なども取り入れました。
そんな運動や机上課題でも周りのお友達と関わりを持つ機会を設けて、シンプルにルールやマナーを伝え、それを守って活動に参加する練習にも取り組みました。
中でも熱中できるチーム戦での運動や、周りのお友達と協力したボール運びや、大型の製作活動などは大きな達成感を得られることを期待して取り入れました。

当初お友達は7歳でしたが、自分のからだを実感する機能、いわば身体感覚(=ボディ・イメージ)が弱いようでした。
なので体全体・末端の手指などもイメージ通りに動かせず、簡単な体操の模倣をすることも難しいようでした。

そこで、まずは平均台、マット、ジャンプなどのいろいろな運動に取り組む中で、活動に合わせた身体の動きがより良くなるように練習していき、運動に慣れることができたらジャンプの足の組み替え、平均台の上に障害物をおくといった段階的に難易度を調節し、できることが増えるよう工夫していきました。
これらの継続した取り組みは少しずつお友達に新しい風を送り、利用開始から3〜4ヶ月経った頃からは、お友達の姿勢に変化が見られるようになってきました。

COMPASS発達支援センター坂出
所在地:〒762-0038
    香川県坂出市笠指町3-1 いなだビル1F
連絡先:0877-85-9368

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