COMPASS高松Jr. きちんと話を聞くために(2)

水曜日のCOMPASSです。
高松Jr.に通うお友達が利用を始めてから1年が経過した頃から少しずつ以前とは違った成長につながる変化が見られるようになってきました。

それまでは、何か聞かれて、応えたくても、すぐに返事を返せなかったお友達。
語彙も会話の経験も少なく、うまく言葉を返せないと、苛立って手を上げてしまうこともありました。
COMPASSでは、まず語彙を増やすことから取り組み、50音の並びの音だけでなく、「ひらがな」や「カタカナ」などのカードを使って、あらゆるものの名前やひらがなを組み合わせて単語を作るといった学習にしっかりと取り組んでいきました。

そして、現在は自分の伝えたことがイメージ通りにいかなくても、手を上げたりせず、我慢できるようになってきました。
あるお友達と遊びたいと、その日も楽しみに来所したのですが、相手のお友達が乗り気でなく、遊びの誘いを断ってしまったことがありました。
そのときお友達は怒ることなく「そうか、今日は遊びたくなかったんだね。」と言ってスッと切り替える姿を見せ、先生たちをちょっとざわつかせたのだとか。

また、ほとんどの子どもがそうであるように、お友達も学習には興味もワクワクも持てず、意欲的ではありませんでした。
ところが、これはしっかりやらないといけないという課題には、自分の気分とは違っても真剣に取り組むようになってきました。

自分で解決できるようになることを目指して、高松.Jrではすぐに先生に聞くのではなく、分からない漢字は辞書を引きましょうと指導しています。
辞書をひいたとき、そこにある説明を理解できないと調べたかったものの意味は最後までわかりません。
辞書を引くのは言葉の学びの最終段階で、大人でも面倒で骨が折れる作業ですが、お友達は根気よく辞書を使って調べるようになってきています。

保護者様もお友達の内面の成長を特に評価され、瞬間的な衝動での行動が減ってきたこと、また先生やお友達の話を最後まで聞き、自分の気持ちとは違っても受け入れられるようになってきたことを喜んでおられます。

春には小学校の上学年に進級するお友達。
これまでも学んできた聞く、話す、読む、書く、調べるの5段階を進みながら、たくさんの会話経験積み重ね、今ではすっかり相手の話を聞き、受け入れることができるようになってきました。
これからも課題となっていることにも視野を広げ、例えば日記、作文など、お友達が苦手な文章を組み立てて書くこともスムーズにできるようにと練習を重ねていきます。

人との関わりでは、仲の良いお友達とはいろいろなことに興味を持ち、経験を共有して楽しく関われています。
これからはその活動も広がり、どんな集団の中でも、誰とでも、さまざまなお友達と分け隔てなく遊んだり、関われるようになって欲しいと願い、寄り添い、丁寧な関わりを続けていきます。

COMPASS発達支援センター高松.Jr
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