COMPASS本部教室 それぞれの個性を受け入れて(1)

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS本部教室に通い始めたのは現在小学校2年生のお友達です。
昨年の2月から系列のCOMPASSから本部教室へ移動してきました。

喜怒哀楽がハッキリしているお友達。
強い正義感を持ち、憚りません。
本来、年下のお友達のお世話をするところも見せる優しい性格ですが、正義感が強すぎるのか、間違ったことが許せず、年齢を問わず厳しく接する様子も見せることがあるのだとか。
また、いろいろなことに興味を持ち、どんな活動でも挑戦しようと頑張るのですが、上手くできないと、たちまち不機嫌になり、平常心へ切り替えられないことがあります。

保護者様は、そんなお友達に「環境の変化に順応できるようになり、相手の気持ちを考え、言って良いこと、悪いことを理解して、スムーズにコミュニケーションが取れるようになってほしい。」と強く願っておられました。

個別支援計画では、まず新しいCOMPASSに慣れ、環境の変化に順応できるように環境を整え、働きかけていきます。
新しく関わる先生や、周りのお友達と楽しんで過ごせるようになり、お友達の思う正義だけでなく、一つひとつ個性の違いを受け入れられるようになることが目標です。
まずは教材などで学ぶ機会を作るだけでなく、実践の場で理解が深まっていくように取り組みました。

実践の場の集団活動での学びとして、自由時間はひとり遊びではなく、周りのお友達とのコミュニケーションを促しました。
異年齢のお友達とゲームやままごとなど、集団で遊べるものを提示し、仲良く関わることができるように試みます。
また皆の前に立ち、お友達が簡単な絵本の読み聞かせをすることで、読み終えた達成感を味わえるように図り、読み手が他のお友達に交代したときは、そのお友達が上手に読めなくても頑張って読んだことを皆で褒め合いながら、お互いに思い遣ったり優しく接することができるように促しを続けます。

これら実践の場面で、先生や周りとの会話で異年齢のお友達と関わりながら、未満児や同年齢のお友達それぞれの顔が違うように、遊び方、できること、わかることが一人ひとり違うことを自然に理解できるようになり、ものごとの良し悪しが理解できるように促し続けます。

お友達はその日の気分でCOMPASSの活動に素晴らしい意欲を示すと思えば、別の日には取り組むことも嫌がり、気分が乗らないと全く取り組もうとしないこともあります。
更に意欲的な日は集中して活動する様子が見られますが、逆に集中し過ぎて、帰る時間になっても終わらせることが出来ないこともあり、そうなるとひどく不機嫌になる傾向があります。
そこで、お友達の様子をしっかり見極め、あらかじめ見通しを立てて約束ごとを決めるように試みました。

こうして繰り返し、繰り返し、何度も何度でも感情に左右されることなく、お友達の取り組みが安定していくように導いていきました。
そして、利用から3〜4ヶ月ほど経つと、お友達に変化する兆しが現れ、少しづつ気持ちのコントロールができるようになっていきました。
(後編へ続きます)

COMPASS発達支援センター本部
所在地:〒800-0251
    北九州市小倉南区葛原1-2-35
連絡先:093-475-0449

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧