木曜日のCOMPASSです。
COMPASS丸亀Linkのお友達は、通い始めて半年過ぎた頃には、確かな成長の兆しを見ることになります。
一つ一つはほんの小さな頼りないものでしたが、今ではそこから繋がった行動の変化は目を見張ります。
例えば、これまでは初めての人には対応できなかったお友達が、新しい先生にも伏し目がちの小さな声ですが、戸惑いなく挨拶や会話ができるようになっていること。
何かを選ぶなどの意思表示では、時間がかかることもありますが、以前よりきちんとできています。
来所してからの玄関での挨拶から始まるルーティンの流れは、完全にお友達は理解して日常として、先生の声掛けがなくてもできています。
本来手先が器用で、絵画や工作、型作りなど、得意なものはより自信をもって取り組めていましたが、さらに自分から「こうしてみよう!」とアイデアを出して工夫できるようになっています。
当初は課題を苦手と感じると「指が痛くて書けない!」「眠たい!」などと抵抗していたお友達ですが、「これは、したくないな…」などと訴えることはあるものの、苦手でも最後まで逃げずに取り組めるようになってきました。
この変化は、COMPASSの環境や先生や同年代のお友達に慣れ、極端な苦手意識が緩やかになってきているからだと考えられます。
COMPASSでは、言葉や会話力の向上のために一定の成果が見込めるとして「絵日記」を採用しています。
お友達の「絵日記」では言葉の表現が不十分さはあるものの、できごとを思い出してお友達なりに言葉を尽くして取り組めています。
絵日記の影響もあり、「いいよ・いやだ」の感情だけでなく「なぜ・どうして」という理由の説明ができるようになりました。
また、お友達のことやお家であったことなど、自分の方から話す場面も多くなってきました。
積極的にガンガン関わるまでに至ってはいませんが、先生が提案すると、いつも笑顔で、トラブルなく誰とでも関わることができるようになってきています。
保護者様も常に落ち着いて過ごし、たくさんの成長の兆しを見せるようになってきたお友達にとってCOMPASSは居心地の良い空間になってきたと感じておられるようです。
初めは恥ずかしさで交流範囲もとても狭く、余暇の時間でも「〇〇を探せ」の本を先生と読むことが多かったお友達ですが、同学年の仲の良いお友達とごっこ遊びなどで楽しく過ごす姿は微笑ましい光景に映ります。
この頃は、UNOやレゴ等のゲームをまだ親しくない年上のお兄さんに「UNOする?」と誘われても、お友達は恥ずかしがりもせずに「いや!」とキッパリ断り、新しいお友達とは遊ぼうとしませんでした。
自分から積極的な働きかけで誰かを遊びに誘う様子はまだ見られませんが、周りのお友達から直接誘われるときは一緒に遊ぶことができていて、その変化に少しずつお友達の世界が広がってきていると思われます。
少しずつ慣れてきた集団活動で、高校3年生の男児への質問を自分で考え、順番になるとさっと立ち上がり、紙を持って目を見ながら声に出して質問できていて、着席してからはその返答をしっかり書き留めることまでできていました。
室外での活動が行われた夏休みでも、初めての図書館で、図書館司書さんへの質問を誰の助けもなくはっきりとした声で尋ね「ありがとうございます。」も普段小さい声なのにきちんと言えて先生たちを驚かせました。
また、時間がかかっていたある日の手指作業の課題では、先生が「今日はここまでにしますか?」と声を掛けると、お友達は「最後までします!」とはっきり答え、根気よく最後までやり遂げて、先生たちも感心させられました。
決まった300円を持って校外学習をした駄菓子屋での買い物体験では、大勢の人がいましたが、お友達は焦ることなく落ち着いて300円以内を意識して、指を使いながら計算して自分の欲しいものを選べていました。
レジでお金の支払うことは初体験で、レジ前では緊張を見せていましたが、ひとりで支払え、先生も「よくがんばったなぁ」と成長を感じたと言います。
これからもスローステップで階段を上がりながら、周りの励ましを受けて、いろいろなことに挑戦する体験を増やして、自信をもって行動できるよう支援していきたいと思います。
学習をはじめ、さまざまな場面で「できない」と初めから諦めてしまう場面がまだ多いので、粘り強く取り組むよう促していきます。
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