COMPASS樟葉 一つひとつできることを(1)

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS樟葉に3歳のお友達が通い始めたのは、昨年の6月からでした。
お友達は落ち着きなく動き回り、発語がなく、何が言いたいのか伝えたいことが分かりません。
自分の思い通りにならないと怒って泣き出すのだそうです。

保護者様は、そんなお友達が会話ができるようになり、身の回りの動作が自立できるようにと希望されていました。
特に気になっておられたのは日常生活の動作でも、自分ひとりで食事ができるようになることを願っておられました。

COMPASで作成した個別支援計画では、まだ幼いお友達が新しい環境に慣れ、COMPASSでの活動を楽しめるようになることを目指すことからスタートしました。
お友達は園に通っていませんが、COMPASSにはほぼ毎日通ってきました。
毎回、時間をかけて自分の身支度ができるように優しくやり方を教え、練習を繰り返しました。
また、お昼どきには先生が横についてお弁当を開き、スプーンを使ってひとりで食べられるように促していきました。

時間の経過とともにお友達は少しずつ新しい環境に慣れ、COMPASSでの活動も楽しめるようになっていきます。
日々取り組むさまざまな日常動作の練習も、意欲を見せるようになり、集中して取り組めるようになり、次の段階で集団活動でのルールや決まりを学び、お友達と上手に遊べるようになることを目指していきます。
言葉の学習では、さまざまな人と関わる中で、たくさんの言葉に触れ、自分の思いを伝えようとする意欲を見せることが目標としました。

とはいえお友達は3歳になったばかり。
周りが気になって仕方ないようで、着座を促しても、すぐに席を立ってしまうことが多かったと言います。
集中力が切れそうだと判断すると、離席してしまう前に療育グッズを切り替え、椅子に座っていられる時間が長くなるように促しました。
先生は、その都度お友達のそばにいき、席に座るように声かけを繰り返していきました。

お友達が表現できるのはクレーンでの意思表示がほとんどで、クレーンで欲しいものなどの要求を伝えていました。
そこでお友達が指し示すものの場所にシールを貼り、それを繰り返すことで、人差し指で特定の場所を示すことが出来るようになっていきました。
そこで先生が指差しでそれを示しながら、お友達の手を取り、その掌を上に向け「ください」「貸して」と伝え方を教えながら、手のひらの上に欲しいものを置いて渡すといった行動を繰り返しました。

お友達はいつも落ち着きなくキョロキョロしがちでしたが、その都度、視線を合わせるように促し、会話につながるように導きました。
やがて3ヶ月ほど経過した頃からは、繰り返して行ってきた活動の成果が成長の一コマとなって現れ始めていきました。

COMPASS発達支援センター樟葉
所在地:〒573-1116
    大阪府枚方市船橋本町2-9-2 ペブルコート樟葉102号 
連絡先:072-808-6358

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