COMPASS松山GREEN ぶれない取り組みは…(1)

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS松山GREENに2年前の夏から通ってきているのは、現在4歳・年中さんのお友達です。
通い始めた頃のお友達は発語がなく、先生もお友達の思いを分かってあげられませんでした。
話しかけても反応はなく、目線が合うこともなく、着座を促しても、離席ばかりだそうです。
周りを見もせず、目についたところへ一目散にダッシュ!
そんな危険認知が不十分な行動を見守る大人は、とても怖い!とヒヤヒヤだったそうです。

保護者様は、お友達が遊びの中ではやり取りができ始めてきたきたので「もっと言葉が増えて会話ができるようになってほしい。」と希望しておられました。
また「ダメなこと」と「良いこと」を判断できるようになってほしいと望まれ、日常生活動作ではオムツでの排便から、トイレで排便できるようになってほしいと希望しておられました。

個別支援計画ではコミュニケーションを重視し、まずは名前や年齢、出来事の振り返りなど簡単な質問に答えられるようになることを目指します。
やがてさまざまな経験を通して、自分の要求を言葉や仕草などで伝えられるようになることを目標と定めました。

目が合わず、言葉を交わせないお友達とどう向き合うのか。
例えば衝動的に走り出してしまうお友達、先生はその都度声を掛けながら、追いかけて連れ戻します。
衝動的な動きや、目移りしたり、集中が続かなかったりする傾向があるお友達に「静かタイム」を取り入れ、落ち着いて行動できるように促しました。
そもそも着座姿勢が崩れやすく、先生やお友達にもたれかかることも多いので、「静かタイム」の時間を少しずつ伸ばし、体幹を鍛えようと取り組みを続けました。

嫌なものだったり、都合が悪くなると泣き出して、おもちゃの片付けなどもやろうとしなくなるお友達。
癇癪につながることもあるので、まずは落ち着いてもらうように支援し、落ち着いてから、丁寧に言葉で促す説明をおこないました。
この発語練習では、始めの頃はほとんどがオウム返し。
自発的な意味のある発語が少ないお友達に「こう言うんだよ」といった先回りの指導をせず、充分な練習をこなしたうえで、お友達自身の自発的な発語・意思の表出を待つと言うスタイルを徹底しました。

同時に絵カードや行動カードを活用して、たくさん語彙を増やそうと取り組んでいきました。
時間はかかりましたが、少しずつ理解できる言葉・活用できる言葉が増えていき、言葉でのコミュニケーションが取れるようになってきたお友達です。
やがて1年と4ヶ月が過ぎた頃、ちゃんとした言葉のやり取りが始まっていったと言います。
(後編へ続きます)

COMPASS.松山GREEN
所在地:〒790-0921
            愛媛県松山市福音寺町697-7
連絡先:089-968-2738

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)
Copyright(c)2018@compass328 T.0. All Rights Reserved.

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧