COMPASS中津Neo 17歳の春から未来へ(1)

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS中津Neoにもう4年以上通い続けているのは、17歳になったお友達です。
お友達の興味・関心はごく限られていて、その興味関心事に没頭する姿を見せ、切り替えられませんでした。
その日、その日で気分の波があり、絶対に口を聞かないと決めてしまうと、お友達は耳を塞ぎ、周りの雑音などを遮断してしまい、集団との交わりに影響が見られたといいます。

保護者様は、将来的な自立を希望されてCOMPASSへの通所を決められました。
そして高校2年生になったお友達の就労先とお友達自身のスキルを見極め、安心して継続的に働ける職場探しに腐心されています。
保護者様は将来を見据えて「自分の関心と集団行動の切り替えができること」「他者との関係づくりが上手く出来る」「近い将来の自分のなりたい姿について、自分でイメージできるようになってほしい。」と願っておられます。

個別支援計画の立案では、お友達自身の関心を大切にしながらも、自分の活動から切り替え、集団で求められる活動にも打ち込めるようになることを目指して活動に取り組んでいきます。
そして少しずつ就労を視野に入れながら、日常生活に必要な能力を身に付け、自分でできることを増やしていけることを目標としていきます。

まずはこだわりが強く、切り替えられないお友達が改善するように、一日の時間の流れ、スケジュールを自分で意識できるように、時間や時刻の学習に取り組み、活動スタートの際に先生と一緒に一日のスケジュールを確認し、活動途中や終了の節目・節目での声掛けを心がけました。
会話での交流が成立しにくいお友達の対人関係の構築のために、気になる話し方についての助言・指導を繰り返したり、他児との交流において先生が仲立ちし、共通の話題の提供をしたり、コミュニケーションの場面でもモニタリングをしたり、お友達へのフィードバックをその都度提案したりするように心がけていきました。

学習においては、漢字、計算練習、そして塗り絵など、お友達が強い関心を示す活動に取り組む際には、特に事前の声掛け、その都度時計を一緒に確認し、残り時間や終了10分前の声掛け、直前の声掛け、時間終了の告知を繰り返していきました。
こうして時間と時刻の学習を取り入れることで、少しずつお友達自身が時間を意識できるように促しを続けます。

また会話において、お友達は会話で大人や目上の人に対する話し方、敬語をうまく使うことができませんでした。
話し方はもちろん伝えていきますが、お友達同士のコミュニケーションにおいて、自分がされて嬉しいこと、されたら嫌なことはどんなことか、一緒に考え、共感し、アドバイスを促し、自分の行動を客観的な立場で見ることで改善するように支援を続けていきます。

それでもこだわりが頭をもたげ、先生の助言や指導が受け入れられず、あからさまに耳をふさいだり、床にうずくまって固ま流様子を見せるなど、強い拒否の姿勢が見られたこともありました。
この頑固なこだわりで、お友達は自分の興味関心からの強い行動をやめられないことも多かったといいます。
そんなときは常に先生が付き添い、粘り強く、優しく語り掛けたり、ときには距離を十分に取って、自分の気持ちや行動を振り返られるよう、適切な距離の維持を保つことに留意しているのだそうです。

COMPASS中津Neo
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