COMPASS武蔵新城 ひと針ごとに未来へ・・・

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS武蔵新城には、あと1年で社会の一員として旅立っていくお友達がいます。
このお友達には課題として通常の学習に加え、将来社会の一員として活躍するためのトレーニングも加わりました。

この日からお友達が取り組んだのは「運針」。
運針は、東京大学など難関大学の合格者を急速に伸ばしている東京・池袋の豊島岡女子学園でも取り入れられていることで注目されました。

「運針」は手縫いの基本で、表と裏に同じ縫い目に縫う手法を言います。
物を作ることへの関心を高め、技術向上を楽しみながら、知力、巧緻性、集中力を育む運針。

運針では手先・指先を動かしますが、同時に目でも針と糸を確認しながら次の針を挿す位置を考えて・・・単純な動きの中で、指先の感覚から脳が複雑で精密な制御を行っているのです。

先の豊島岡女子学園では、始業前の5分、全校生徒が一斉に赤い糸で白い布を縫い始めます。
運針の一連の動作が精神を統一し、脳の発達、器用さ、集中力を生み出す効果、これが進学校でも採用されている所以です。

お友達はこの日初めて運針を体験しました。
始める前に先生は「右から左へ、線の上を縫うようにね。」と説明します。
赤・青のしましま模様もお友達が自分で決めました。

お友達は苦心しながら細い針穴に自分で糸を通し、玉留めなど難しいことも挑戦しました。
初心者なので、布を張る刺繍枠を使って作業がしやすいように工夫しました。

糸の長さは、短かいと作業はしやすいものの、あっという間に使い終わってしまい、長すぎると今度は大きく腕を回す必要があり、とてもやりにくいことも経験しました。

これまでの色々な工作では、作業のスピードは速くても、出来上がりが少し雑になってしまうことが多かったお友達。
初体験ではあったものの、今回は時間をかけながらも、とても丁寧に縫っていきました。

今日与えられた課題をすべて縫い終わり、自分の作品を見つめるお友達は、とても素敵な笑顔に。
ニコニコの表情のまま、出来上がった物を見せてくれました。

綺麗に青と赤のラインが等間隔に並び、裏側も等間隔の縫い目が並んだ白い布。
赤と青のライン、ここからお友達の社会への旅立ちの挑戦がスタートします。

COMPASS発達支援センター武蔵新城
所在地:〒211-0044
    川崎市中原区新城3丁目17-9三島ビル2F
連絡先:044-948-8481

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧