COMPASS中津 ルールを受け入れて

土曜日のCOMPASSです。
COMPASS中津に通うお友達は5歳、昨年11月から通い始めて半年になりました。
実はこのお友達、これまでは長崎・諫早のCOMPASSに通っていましたが、以前も中津を利用していた時期がありました。

それは、ご実家が近かったお母さんが出産の近かったひと月ほどの間です。
なので、お友達にとってもCOMPASS中津は懐かしくて、楽しい場所のようです。

保護者様のご希望は、語彙を増やし、しっかりお話が聞けるようになってほしいということや、お片付けができるようになり、順番を理解して回りの子と同じ行動が取れるようになってほしいというものでした。
諫早と中津の事業所ではお友達の成長や、今の課題などについて情報を共有し、成長の促しを検討します。

お友達はまだ発展途中。
しっかり着座はできるようになっていますが、自分の興味のある事しかやりたがらず、集中が途切れる傾向がありました。
一方で、好きなことや興味のある事にはびっくりするほど集中できるという一面も見られました。

諫早での成長をお友達の次のステップへうまくつなげていけるよう、中津での取り組む課題やプランを慎重に検討します。
考案された支援計画での基本的な目標は、個別や集団活動など様々な体験を重ねて、発語を促すとともにお友達との関わりや集団での最低限のルールを学んでいってほしいというものに。

ご挨拶の後、すぐに学習を促すと気が乗らない様子のお友達、集中できません。
そこで、時間を決めてお友達の好む積木やレール遊びをやってから、学習への切り替えという流れに変更すると、スムーズに学習に移行できました。
勿論、学習の後で遊ぶ時間があることも楽しみです。

そんな取り組みでお友達が頑張っているのは「ひらがなのうた」「絵カード」「スポンジトング」「箸の練習」「表情カード」、そしてCOMPASSのプリントでの学習です。

「片付ける」という生活の課題には、お友達の大好きなおもちゃで学びを図ります。
遊んでいるおもちゃを一旦片付けてから、次のおもちゃを出すというルールを決め、都度声かけを行っていきました。
これは効果的な取り組みだったようで、COMPASSのルールは少しずつお友達の中でルールになってきつつあります。

言葉へのアプローチも続いています。
なぞり書きや名前の練習を続けていて、今では上手に書けるようになりました。
不明瞭差を残すものの、語彙の数は増加して、たくさん言葉が出るようになってきています。

こだわりや抵抗を見せることはあまりみられなくなり、大好きなおもちゃなどのルールを受け入れられるようになったことをきっかけに、お友達はスポンジのように学びを吸収してきているという実感があると言います。

来年の小学校入学に向けて、今次のステップへと向かっているお友達。
ひらがな50音の読み・書き、10までの数を完全に習得できるように、そしてSSTを中心とした個別、集団活動によって優しい触れ合いや楽しく暮らすことの基本となる人との関わりを身につけて、ニコニコの笑顔で学校生活を送れるよう支援を続けていきます。

COMPASS発達支援センター中津
所在地:〒879-0123
    大分県中津市大字田尻1164-1
連絡先:0979-64-7108

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)

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