COMPASS.Jr 「おかしも」と「ピノキオ」

土曜日のCOMPASSです。
定期的に災害や不審者からの避難訓練を行っているCOMPASS。
今日は福岡のCOMPASSJr.で「火災と風水害」について勉強会と実際に避難訓練を行いました。
今回もコロナ禍の訓練なので、マスクを外さない、大きな声は出さない、椅子の間隔をあけて距離をとる、窓を開けて換気、ルールを守り、先生の指示に従うなど、事前にたくさんお約束をしました。

勉強会がスタートします。
まず、火事が起きたときには避難時に守るべき大切なルールがあることを学びます。
COMPASSのお友達は、「お・か・し・も」という押さない、駆けない、喋らない、戻らないというルールの集約された言葉を知っています。
知っていることと迅速に動けるかどうか、パニックにならず、冷静に命を守る行動を起こせるかどうかは、こんな日頃の訓練の積み重ねで経験値を上げていくことが何より大切です。

この日は、実際にCOMPASSに設置している消火器を使い、重さの確認や使用する際の手順、特徴などを説明。
消化器を使うためにはいくつかの手順を踏まなければいけないのですが、これを簡単に理解できる言葉が『ピノキオの消火器』です。
 ピ・ピンを抜く
 ノ・ノズルを火に向ける
 キ・距離を取る
 オ・押す

「そのとき」一瞬戸惑いそうになる消火器の手順も、標語でこの手順を覚えておくと、慌てずに操作できそうです。
今回は、クイズを交えて『ピノキオの消火器』でお友達に楽しく解説し、理解を深め、模擬実践を行いました。

9月から10月にかけては台風や秋の長雨、最近の気候変動で短時間に降る豪雨などの災害も増えています。
そんな大雨の日に決して近づいてはいけない場所はどんな所?とお友達へに向けて質問し、発言がたくさん引き出せるよう参加型の研修会に取り組みを行い、何度も参加している訓練ですが、お友達の意識の再確認を行いました。

ハザードマップ では、Jrのある地域は、山側に位置し、水没の可能性はありません。
ですが、想定外の風水害被害が絶対にないとも言えません。

お友達の様子はというと・・・
最初はいつもと違う活動に興奮気味でしたが、次第に落ち着き、指導員の話や紙芝居をよく聞いていました。
クイズはみんな楽しんで参加しており、消火器で消す時は「火の下の方を狙うこと、火との距離は3~5Mほどとること」をしっかり学びました。
風水害が起きそうなときは、例え近道だとしても危ない場所には近づかないことなど、知識の再確認ができたと手応えを感じたといいます。

今回訓練してみていくつかの課題を発見した先生達の会議が始まります。
通常COMPASSに着くと、お友達は靴をしまって靴下で部屋の中で過ごしています。
避難時には靴をすぐに持ち出せるように、靴箱の近くに持ち出し用の袋を常に置いておく方がいいのではという声が上がりました。
防災頭巾の使い方を知らないお友達がいないように、使い方の確認をお友達と一緒にこまめに行うように繰り返すべきだという声もありました。

訓練はしなければいけないから行うというノルマのような感覚であってはいけません。
訓練は常にあってはならないことを想定し、本気で命を守るためにいつでも迅速に正しい対応ができるよう行われるものです。

今後も定期的に避難経路の確認をし、職員全員の周知を図ることを全員で再確認。
火災の時、迅速に消火・誘導・状況に応じた対応ができるよう訓練も話し合いも継続し、今後に活かせるよう見解を一致させ、この日の反省会を終了しました。

COMPASS Jr
所在地:〒800-0251
    北九州市小倉南区葛原1丁目3−5
連絡先:093-472-3288

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