COMPASS諫早 「あいうえお」が楽しくなって・・・

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS諫早に3月から通い始めたお友達がいます。
あまり発語がないのでと、お悩みを話された保護者様。
「お友達や先生とお話ができるように。就学に向けて、落ち着いて座っていられるように。」と成長を希望されていました。

個別支援計画では、日常生活でよく使う言葉のスムーズな発語を促し、就学しても困らないように先生のお話を聞いて行動できるようになること。
そして、トイレに行きたいと発信できできて、一人でトイレができるまでを目標に総合的な発達を目指すことが設定されました。

お友達は、言葉を全く発しないわけではありません。
ただ限られた語彙、限られたシチュエーションで「いや!」と発したり、「貸・し・て」と先生が話しかけるとき、時々マネをして言える程度だったと言います。
お友達にとって誰かが話す言葉は、自分の世界の外で起きていることのように感じられたのか、受け入れ、自分が言葉を話すに至るまでには時間が必要でした。

また、じっとしていることが苦手で、着座してもすぐ離席してしまいます。
いきなり立ち上がるお友達を制止しようとすると、大きな声で奇声を発して抵抗が始まります。
好きな音楽のCDを何度も繰り返し流すようせがみ、療育を開始するために音楽を止めると癇癪を起こすこともあったそうです。

慣れない場所であるCOMPASSで食事やトイレも、お友達の安心できる守備範囲から外れたものだったのか、強い抵抗を示していました。
落ち着かない気持ちで抵抗するお友達と、何とか慣れて成長してもらいたい先生達。

来る日も来る日も行われる取り組みは、しばらく続きました。
音楽が好きなので「あいうえおの歌」を聞くことから始めてみると、興味をもって取り組むことができました。
そしてそれをきっかけとして「あいうえお表の唱和」「あいうえおの絵本」「絵カード」「シール貼り」「COMPASSのプリント」そして「なぞり書き」など、語彙を知り、理解し、増やし、意味ある会話になるまで未来への取り組みがスタートしました。

あれから半年がすぎ、COMPASSにも慣れたお友達は素晴らしい成長ぶりを見せています。
「あいうえお表」の唱和は、一人で指差しながら正しく言えるようになっています。
COMPASSの基本である「ご挨拶」も、先生のお手本を上手に真似ができるようになりました。

トイレへもひとりで行くことができるようになりました。
そして、先日の余暇の時間のこと、先生達皆にとって嬉しい驚きの瞬間があったと言います。
何とお友達は自ら「あいうえおの絵本」を持ち出し、着座し、声に出して読む姿を見せてくれたのだそうです。

目標まで続く成長へのステップ。
もう自分の殻を自分で壊し、自分ひとりだった世界から周りの色々なことに興味と意欲を見せるようになったお友達。
これからはお友達の未来へ、また就学に向けて、さらに語彙数を増やし、書く段階へ、新しい世界へと手を取り合って踏み出します。

COMPASS発達支援センター諫早
所在地:〒854-0041
    長崎県諌早市船越町891ー2
連絡先0957-56-9328

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

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