COMPASS吉富 心に話しかけて

金曜日のCOMPASSです。
春、COMPASS吉富に小学校に入学したてのお友達がやってきました。
お友達は、着座して学習をするCOMPASSのスタイルも当然意に沿わないと、取り組む気配も見せません。
カッとなってモノを投げ、トイレに行きたいと伝えてくれず、順番やルールを守ることもできませんでした。

保護者様も気がかりなご様子で、円滑なコミュニケーションや貸し借りができるように、落ち着いて学校生活を送って欲しいと願われていました。
個別支援計画には、自ら尿意を伝えることや、順番を守り、ルールを守れること、そして「貸して」「頂戴」という流れなどがあげられました。

自由奔放なお友達、座っての学習に誘っても、着座しようとせずオモチャにまっしぐら。
何とか座って療育を始めようとしても、教材を投げるなど激しい態度で拒否。
コロナ禍で、マスクをつけるように言っても、マスクを嫌がり絶対に着けようとしません。

先生とお友達の根比べがここでも始まりました。
お友達に用意した絵カード、運筆、名前なぞり書き、ボタン留め外しなど、どれも成長を助ける大切な課題です。

投げられては拾い、離席しては戻し、何度反抗されても声を荒げず毅然とした態度で、尚且つ優しい言葉でお友達に、お友達の心に話しかける先生です。
やがて季節は巡り、暑い夏がやってきた頃、ようやくスムーズに着座が出来るようになったのだそうです。

プリントができたら褒め、スナップを留められたら手を叩いて一緒に喜び、モノを投げられた時は悲しい表情で見つめる日々。
やがてお友達は、褒められることに喜びを感じ、反抗的な態度の下に潜んでいた素直な顔を覗かせるようになり、指示に従い、取り組むようになっていきました。
その頃からの変化は見違えるほど。

食事の前やお集りの際に、待つ事が出来るようになり、オモチャを使う際などの指示をしっかり耳を傾けて頷く姿が見られるようになりました。
たまに許可を求めず勝手に物をとったり、指示にも「いやいや!」と嫌がることもありますが、「貸して!」と両掌を差し出す仕草が上手になり、衝動的な感情を抑えて従おうとする様子が見て取れます。

以前であれば課題を途中で放り投げてしまうような場面も、今では途中で投げ出すことはありません。
できないなら別のモノをやるか尋ねてみると、諦めないで最後までやるんだと頑張っています。
これまで手こずっていた文字書きですが、自分の名前のなぞり書きはとても上手になっているそうです。

この成長の変化はご自宅でも見られ、自分からパジャマのボタンを留めようと挑戦したり、COMPASSで覚えて出来るようになったことを家でも披露しているのだそうです。

今後はもう一歩先までお友達の可能性や成長を引き出して行きたいと願い、学習面ではひらがなやカタカナなど文字の読み書きがさらに上手くなって行くように導き、集団活動でルールやその場の指示を受け入れて行動することをもっと磨いていきたいと思います。
この笑顔がもっともっと輝くものとなるよう、心に語りかける支援は続きます。

COMPASS発達支援センター吉富
所在地:〒871-0811
    福岡県築上郡吉富町広津550-1
連絡先:0979-23-0817

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)

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