木曜日のCOMPASSです。
今月の半ばで、ちょうど岡山ふれんずにお友達が通い始めてから4ヶ月。
保護者様の気がかりは、言葉がほとんど出てこず、会話にならないことでした。
そして「数年後に小学生になる娘が就学までに、自分で身の回りの事ができる様になって欲しい。」と願い、「笑顔いっぱい、元気いっぱいにみんなと仲良く、一緒に活動出来る様になって欲しい。」そんな想いを語られます。
まず半年間の個別支援計画は「落ち着いて着座できる時間を増やすこと」「生活習慣動作の向上」「COMPASSに慣れていき、やがていろいろなお友達・先生たちとコミュニケーションを取れる様になること」が目標とされました。
年少々さんのお友達が興味関心を持ちそうな、楽しく学べる学習課題として、ぬりえ、点描、みつばプリント、顔認知、トング、動物カード読み、ペグさし、洗たくバサミ、フック掛け、型はめ、魚つり絵合わせカード、ひも通し・・・いろいろな教材が選択されました。
6月のお友達は、自発的には二語分程度の言葉なら言えるようでした。
言葉の練習を初めてみると、離席が多く、遊びや、やりたいことを止められると大声を上げて泣き出します。
自分の気持ちが最優先で、制限や途中で切り上げるよう促すと、たちまち癇癪です。
パズルを頑張っていたのですが、ピースが嵌められないと、癇癪で床に落としてしまいます。
集団活動で歌を歌うときにも、お友達と同じように歌うどころか、並ぶことができずに走り出してしまいます。
支援計画通りに半年くらいで成長が見られるか、未来への見通しは誰にもわからないことです。
しかしお友達は週に2回、否が応でもCOMPASSで過ごすことになります。
回を重ねるごとに、小さなピースをはめると大喜びしてくれる先生を大好きになっていきました。
やがて綺麗な姿勢で座ると褒められ、上手に発語できると褒められ、一つできると、どの先生もびっくりするほど褒めてくれるCOMPASSが楽しくなってきたようです。
最近の様子を見てみると、何とお友達は一切離席せずに45分間も座れるようになりました。
姿勢良く座れて、集中して課題に取り組めています。
できなくて、思い通りにやれないとわかると、爆発のように泣き叫んでいたあの姿もすっかり影を潜め、今では優しく声をかけるだけで切り替えられるようになっているそうです。
先生が「こんにちは」と促すと、お友達から「こんにちは!」と真似で返してくれます。
「オッケー」といえば「オッケー!」と元気に返ってくる声。
「いただきます!」「おしまい!」「ごちそうさま」などのご挨拶や、「バナナ」「ねこ」「あかちゃん」・・・そんな言葉がカードの上だけではなく、生き生きした声で次々と上手に発語できるようになっていきました。
トイレに行くときも自分で衣類の着脱ができるようになり、成功の回数も増えてきました。
COMPASSに着いても、お片付けしようと声をかけると、くつ、水筒、かばん、連絡帳、トイレなどの準備がしっかりできるようになりました。
半年でもどうだろう・・・という不安が、4ヶ月経たないうちに集団活動で皆と一緒に並び、歌を歌えるまでになりました。
お絵かきが大好きなお友達、顔を描くときに目を描きながら自発的に「め」と自然に言うお友達。
できた絵を先生に見せながら、「これなあに?」と聞くと、「レモン!」「ぶどう!」などと教えてくれます。
素晴らしい成長をあっという間に遂げたお友達。
今後もお友達のペースを守り、絶対的な語彙を増やし、少し難しい気持ちの表現や事象の表現ができるように会話を向上させていきたいと考えています。
新しい未来への希望に満ちた見通しは、明るく輝いています。
もっとお友達同士での楽しい会話を楽しめるように、もっとできることをどんどん増やして・・・と、たくさんの成長と喜びをその手に掴むために一緒に歩み続け、今日もまた1歩ステップを進めていきます。
COMPASS発達支援センター岡山ふれんず
所在地:〒700-0921
岡山市北区東古松3丁目4番14号
連絡先:086-222-0178
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