COMPASS本部教室 春待つ君への想い

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS本部教室に通い始めてもうすぐ3年半を迎えようとしているお友達は、来春は小学校へ就学します。

3年前、あの暑い夏の訪れの頃にやってきたお友達。
当初の保護者様のご希望は、まずは言葉、また社会性の向上だったそうです。
保護者様は「長い人生では関わり合う友達の存在が大きなものになるので、分かりあい、一緒に遊ぶ楽しさを感じ、学びの多いように。」と願っておられました。

会話となるとやりとりは正直難しかったと聞きます。
例えば絵本やプリントに出てくる物の名前は理解して知っていますが、口に出すとなると不明瞭で相手に伝わらないのです。

そこで個別支援計画は「誰とでも意思疎通が行え、コミュニケーション能力の向上を目指すこと。」また「気持ちの切り替えがスムーズにできるようになること。」の2本の柱が基本となるように設定されました。
お友達には絵カード、COMPASSプリント、フラッシュカード、50音表、あいうえお唱和、絵本などが主な選択教材となりました。

人と人の間には、見えはしませんが確かに存在する感情、思いやりや愛情、願いや想いから負の感情の嫌悪に至るまで、一人きりでは決して学ぶことができません。
お友達は一人で遊ぶことを好み、放っておくと周りのお友達と関わることはなさそうでした。
そこで、おもちゃを共有することで交流を狙い、一緒に遊ぶようにと先生が都度関わり、間に入るという取り組みを始め、この支援は現在も継続して行われています。
関わりをきっかけに心の交流を目指したいところです。

先生の出す課題や指示とお友達のやりたいことが違うとき、意に沿わないことは素直に聞き入れる様子が見られません。
納得がいかないことは、強く勧めても余計に意固地になって聞く耳を持たず、切り替えられないようでした。
要求が通らない時には決まって癇癪を起こしたり、泣き出したり、怒ったり、物にあたったり・・・。
そこで先生は優しく話しかけ「今、何をする時なのか。」を話して聞かせ、自分でどうしたらいいかを考えるように促します。

一方お友達の学習に対する意欲は大変高く、ひらがな、数量の把握も出来ており、興味はカタカナに移り、とても頑張っているのだそうです。
文字を書くとき、最初はお手本を見ながらでしたが、最近はお手本なしで書けるようになってきました。
お友達との関わりはまだ密には慣れていませんが、先生が介入すれば周りのお友達と遊びを楽しむ様子も見せてきているそうです。

お友達の新しい個別支援計画では目標のステップアップを行い「自分の気持ちを言葉で伝えられるように。」という言語発達へのアプローチと「周りのお友達と時間の共有、そして楽しく過ごすこと。気持ちの切り替えがスムーズにできるようになること。」という内容に変わりました。

自宅では、小さな家族が一人増えるという大きな環境変化がありました。
お友達は赤ちゃんの面倒をよく見ているのだそうですが、全てを独り占めにできなくなったことが影響してか、戸惑いはが見られます。
COMPASSでも先生に甘えたり、いたずらをして気を引こうとする変化も見られるようになっているのだとか。
これも良い学習機会と捉え、これまで以上にしっかりと話を聞いてあげること、気持ちを受け止めてあげることを心掛けているそうです。

春からは小学生になるお友達。
保護者様もCOMPASSでは学習を主にしながら友達との関わりを楽しめるようになって欲しいと希望されています。
お友達の学習意欲を十分に認めた上で、他のことへも興味を広げていけるように関わり、気持ちを受容しながら次への切り替えがスムーズにできるように支援していきたいと思います。

COMPASS発達支援センター本部
所在地:〒800-0251
    北九州市小倉南区葛原1-2-35
連絡先:093-475-0449 

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