COMPASS井堀 ずっと笑顔でいられるように

土曜日のCOMPASSです。
COMPASS井堀のお友達、本部教室から移ってきて5ヶ月目です。
昨年10月に保護者様からお聞きしたご希望は「他の人の気持ちを考えられるようになってほしい。」というものでした。
お友達の発語の不明瞭さ、手先が器用ではないことも、やはり気がかりだといいます。

その10月、本部教室から移ったばかりの頃、先生への試し行動と言われる様子が見られました。
着座してもすぐに離席したり、注目を集めたくて悪戯をしてみたり・・・
また、コミュニケーションが上手くいかず、伝えたい思いが届かず、悔しい思いを他のお友達にぶつけてしまう様子がありました。

まず取っ掛かりとして、馴染みやすい指先を使った遊びを通してボタン付けや、チャックの開閉などの課題から始めます。
試し行動で困らせたり、指示された課題に素直に従えない様子も見られます。
そんなときは善悪の判断を考えられるよう、お友達に分かりやすい言葉と表情でできるだけシンプルに伝えていきました。

聞く、話す、書く、文章を作るという過程の中で、話すための言葉を明瞭化にするためにはたくさん聞くことから。
そこで、絵本やカードなど興味のあるものを通してたくさんの言葉を知り、語彙数を増やし、1音1音から正しい発音を目指します。
また、まだ完成されていなかった身の回りのこと(=トイレ・身支度等)が自立できるように目指します。
トイレトレーニングでは、都度、声掛けをして誘導に努めます。

お友達がCOMPASSに到着すると始まる1:1の学習課題。
月プリ・ひらがなパズル・絵本で発語練習・絵合わせ・マッチング・ボタン付け・シール貼り・プットイン・・・
そして時折の先生との対話。
声を荒げることなく、お友達に伝わるように、わかるまで、何度も優しいけれど毅然とした口調で「気づき」を導くように諭します。
そしてそれは殆ど毎日続き、お友達は次第に少しずつ集中や頑張りを見せるようになりました。


年が明け、お正月のご挨拶ができる頃には、お友達は順番を待つことができるようになっていました。
周りのお友達への目線が変わり、イライラしても手をあげることなく、言葉で伝えようとするようになってきました。
何よりもCOMPASSでは終日笑顔で過ごせるようになってくれました。

ボタン付けが上手になり、声を掛けなくても、一人でトイレに行けるようになりました。
そして、言葉の輪郭がはっきり聞き取れるようになり、曖昧だった形の理解も少しずつマッチングができるようになってきています。
保護者様も「自分の思いを頑張って言葉で伝えてくれるようになってきて・・・。」と、お友達の成長を喜んでおられるようでした。

着座して、じっくり目の前の課題をこなすこと、時間の流れを一緒に過ごすことができるようになってきて、いよいよ次は学習を頑張るステージに突入します。
ひらがなの読み書きの習得に向けて、色・形などのマッチングを続け、もっとたくさん身辺自立ができるように成長を願い、そして時と場合を考えて善悪の判断が自分でできるよう、日々の経験の中で判断する力を伸ばし、定着を目指します。
それはずっと笑顔でいられるようにという願いです。

COMPASS発達支援センター井堀
所在地:〒803-0835
    北九州市小倉北区井堀2丁目4−13
連絡先:093-967-7738

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧