COMPASS下関 「見てみて!」と笑顔で披露を

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS下関に来所されたとき、保護者様のご希望は「就学までに集団生活が送れるようになってほしい。」というものでした。
また発語はあるものの、まだ不完全な言葉によるコミュニケーションを伸ばして欲しいこと、そしてトイレに行きたいという意思を伝えられるようになってほしいと願っておられました。

個別支援計画では、まずお友達がCOMPASSという新しい環境に慣れて笑顔で過ごせるように目指すことから始めます。
そして言語力を形成を目指し発語を増やすことを目指していくことにしました。

例に漏れず、長くは椅子に座れまなかったお友達ですが、初めての場所、初めての人にも物おじしない明るいお友達を皆すぐ大好きになったそうです。
自発的な意思表示はなかったのですが、トイレ自体は嫌がらず、お友達と一緒にトイレに行き、順番にトイレを済ませられていました。
手触りなど、感覚的に心地よいこと、面白く感じることがお気に入りで、手作りおもちゃのひもを触ったり、毛糸の感触を楽しんだりと感触が楽しいようでした。

初めての課題の点描は、先生がどうするかよく見ていて、楽しそうに真似をして点を打っていたのだとか。
余暇の時間には、周りのお友達がすることを珍しそうに眺めたりして過ごしていました。
そんなお友達の様子から「静かタイム」「ラジオ体操」「あいうえお唱和」「絵本 」「月例プリント」「絵カード」「絵合わせカード」「プットイン」「ルーピング」「ひも通し」などが選択されました。

こうしてスタートしたお友達のCOMPASSですが、周りが気になり離席が多く、その度に椅子に座ることを嫌がらないよう声をかけ続けます。
絵を選んでシールを貼って答える課題では、プリントではなく、自分の手やほっぺたに貼ってしまいます。
その都度、先生は手を添えて絵に興味が向くよう何度も声をかけます。
余暇の時間に遊ぼうと他のお友達に近寄っていっても、言いたいことが言えず伝わりません。
そんなときはお友達の気持ちを受け止め、ゆっくり発声の練習に導き、伝え方を教えていきました。

利用開始から半年後くらい経つと、着座して机に向かう時間は少しずつ伸びていきました。
その頃からは名前などのひらがなをなぞることができるようになり、「し」や「お」などはなぞらず上手に書けるようになっていきます。
繰り返し何度も行った発声練習の成果が少しずつ現れ、はっきり発音できる単語が増えていきました。
全員で一斉に行う静かタイムや、あいうえお唱和でも、最後まで離席なく椅子に座れるようにもなってきました。

最近では、少しずつ滑舌よくお話できるようになり、会話も聞き取りやすくなってきました。
利用当初に比べ離席もなく、落ち着いて取り組む姿勢も見られるようになりました。
保護者様も「会話も聞き取りやすくなって、数も10まで正確に数えれるようになって、びっくり!」と嬉しい感想をいただいたそうです。
COMPASSがお休みの日にも、ご家庭で自分の名前を保護者様に「書いて!」とねだり、楽しんで何度もなぞっているのだとか。
また、通っている園やお家でもラジオ体操やあいうえお唱和を披露したり、先生やご家庭にひらがなを書いて見せているのだそうです。

COMPASSにもすっかり慣れ、笑顔で同年代のお友達と楽しく紙ずもうをしたり、一緒に関わって遊ぼうとする姿も見られ、上手に線が引けるとお友達にも「見てみて!!」と嬉しそうに見せたりと、微笑ましい姿を見かけるようになりました。
今、お友達は人との会話の楽しさ、ひらがなや数字の面白さがわかってきて、まさに伸び盛りを迎えています。
これからはさらに語彙力を伸ばし、発語の力を伸ばす訓練を続け、周りのお友達との関わりの中で、社会性や、善悪の判断を身につけられるように導いていきます。

COMPASS発達支援センター下関
所在地:〒751-0849
    山口県下関市綾羅木本町2丁目2−1
連絡先:083-227-4328

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