COMPASS高知.Jr もうすぐ1年生の君と

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS高知.Jrの昨年夏から通い始めたお友達は、もうすぐ新1年生になります。

保護者様は、不意に飛び出したり突発的な行動が見られるお友達を心配しておられたそうです。
また、座れることや学ぶ姿勢の就学準備はもちろん、言葉によるコミュニケーション能力の向上を願っておられました。
年長さんのお友達、園で昼食を済ませた後にCOMPASSにやってきます。
お腹がいっぱいで程よくリラックスした気持ちいい感じなのはいいのですが、さあこれから活動という場面でも「疲れたぁ。」「眠たい。」と言いがちです。

もちろん集中して頑張るぞ!という状態からはかなりかけ離れた様子でした。
数時間で保護者様のお迎えとなるのですが、保護者様の姿を見つけると「やったー!!」とばかりにテンションマックスで走りまわり、おどけて部屋の隅に隠れたりと、落ち着かず、きちんと帰る支度を促しても切り替えが難しかったそうです。

9ヶ月後には就学という大切な時期でしたが、当時のお友達はひらがなやカタカナは全く読めない状態でした。
そこで興味関心を持ち、積極性を養ってもらおうと個別活動の「絵カード」「ひらがなのなぞり書き」「絵本」、集団活動の「あいうえお表唱和」「静かタイム」などが選択されました。

文字は読めないお友達でしたが、絵本の「ミッケ」が大好きだったため、座って絵本を読み聞かせことから導入することにしたそうです。
そこから少しずつ興味の枠を広げるように「絵カード」で言葉を覚えたり、「絵本」の中から興味を持った言葉を一緒に見つけ「ひらがな」への興味を促します。

クレヨンや色鉛筆を握ってみて、真っ白い紙に描かれる色々な形。
色板を組み合わせ、色々な形で広がる興味へと誘いますが、描くとなると三角形がどうやら苦手な様子です。
お友達の紙にはちょっと変わった形の「三角形」。
また色板を使いながら、三角の形を色々使ってロケットなどを作りながら三角形というものを意識していくようにと導きました。

とはいえ週1の利用であったことや、平日は「眠たい」ことが妨げになり、なかなか学習が進みません。
トランプやドミノなど、ゲーム性のある教材で眠気が覚めるように工夫をしてみますが、すぐに改善は見られませんでした。
そこで保護者様にもご協力をいただき、文字が大きく、文字数の少ない0〜2歳児向けの絵本をご家庭でも読んでもらい、文字や言葉への興味を育てていきました。

やがて半年が過ぎた年が明ける頃、少しずつ成長のキラッとした輝きを垣間見るようになります。
もうすぐ1年生になるという自覚が芽生えてきたことも手伝ってか、眠さに負けていた来所時の様子にも変化が見られ、読めるひらがなやカタカナが増え、ひらがなカードの中から自分の名前をとり並べることができるようになってきました。


語彙の増加に伴って、自分の気持ちを素直に言葉で伝えようとする様子を見せるようになりました。
COMPASSにも慣れ、登所時、降所時の切り替えがスムーズになり、終日笑顔で過ごすことができるようになりました。
最近のお気に入りは、1年生になるからと買ってもらった真新しい筆箱。
礼儀正しい挨拶の練習も身を入れて頑張り、ひらがなをなぞる練習にも力が入ってきたようです。

ご家庭でのご協力もあり、保護者様も周囲から落ち着いたとよく言われると、嬉しそうに話されていたのだとか。
突発的な行動が少なくなり、安心して一緒に買い物も行けるようになったと喜ばれていたそうです。

もうひと月も残っていませんが、入学までの間、就学に向けラストスパートです。
言葉遣いやマナーなどを習得し、ひらがなをなぞったり、書いてみて、文字に親しみ、読み書きができるようになるように。
増えてくる人との関わりも楽しめるように、相手の気持ちを考えて行動したり、協力して達成する喜びを感じてもらえるようにと願い、ピカピカの1年生を目指して関わりを続けます。

COMPASS発達支援センター高知 .Jr
所在地:〒780-0925
    高知県高知市西町86-1
連絡先:088-855-9338

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