COMPASS熊本東 人との関わりを学ぶこと

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS熊本東のお友達はこの春から小学生になりました。
一昨年の秋、お友達を連れてこられた保護者様。
お友達は、危険なことに対する認知が甘く、ヒヤッとさせられる行動をしてしまうのだとか。
おしゃべりは得意でお話はできるものの、それも人との距離感が把握できず一方通行のようだということ、また集団活動や片付けが苦手なことなどを気にされていました。

2年前の秋といえば小学校への就学も控えていた時期です。
そこで個別支援計画にはまず仲良く集団活動に参加できること、すごろくやカルタなどのルールのある遊びで楽しめるように、また、語彙数を増やし、会話の上達を目指し、自分の気持ちを言葉で伝えられるようになることが目標とされました。
そして、気持ちの切り替えができるよう導きます。

通い初めの頃はお友達も先生もお互いに様子見の時期があります。
その初めの頃からお友達は意に沿わない指示や課題にたちまち不機嫌に。
同じ時期に通い始めたCOMPASSのお友達と送迎車で一緒になったとき、意見を譲れず言い争いになったこともありました。
何でも思い通りにならないと気が済まないようで、指示にも従えず、気持ちの切り替えがとても難しかったそうです。

お友達には絵カード、絵本、集団活動、すごろく、COMPASSのプリント、静かタイムを選択していたのですが、学習に誘っても、感情の起伏が激しく、機嫌よく取り組んでいるなと思う側からいきなり怒ったり、泣き出したり・・・。
同じようにCOMPASSのお友達とも接するので、トラブルになりがちです。
そこで先生は「何が嫌だったの?どうして怒っているの?」と、お友達にお友達が使える言葉で話してもらう機会をたくさん作ります。

会話のトレーニングになる上に、気持ちを引き出すことで、落ち着きを取り戻す効果も期待できるからです。
感情のまま振る舞う限りトラブルは避けられません。
そのため、余暇の時間にCOMPASSのお友達とルールのある遊びを取り入れ、ルールがあるからこそ楽しいことを学び、また人との距離感や、言葉での伝え方を学ぶ機会としてお友達が気づき、腑におちて納得した行動が取れるように導いていきました。
そんな経験の積み重ねが、カーッと感情が昂ってすぐに怒りを表す行動、危険を顧みない感情に突き動かされた行動に走ることなく、一歩踏み止まって考える行動に結びついていくはずです。

COMPASSで初めてのお正月を迎えた頃。
日々課題に向きあい、衝動と折り合いをつけるよう支援を続けてきたことが成果となって現れてきました。
言いたいこと、伝えたいことが自分の言葉で伝えられるようになり、他のお友達と上手に関われるようになってきました。
危険行動はほぼ見られなくなり、周りのお友達との関わり方も優しくなり、保育園でも仲良く過ごせてきたと伺いました。
指摘を受けたり、課題を指示しても、随分気持ちの切り替えが上手くなり、すぐに取り組めるようになりました。

COMPASSでは小学校での生活がたくさんのお友達を作り、楽しくて充実したものとなるよう、困りごとのないようにしっかりと引き継ぎを行うことに努めました。
これからも課題や活動を通してじっくりと考えて行動ができるよう、未来を見通しながら放課後等デイに舞台を移し、取り組みは継続していきます。

COMPASS発達支援センター熊本東
所在地:〒862-0970
    熊本市東区渡鹿8丁目9番22号
連絡先:096-321-6788

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧