COMPASS高松 会話につながるように

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS高松のお友達は通い始めて1年半、春から4年生になりました。
保護者様によれば、日常生活での目立つ困りごとは感じられないものの、会話が噛み合わないことが気がかりなのだそうです。

COMPASSの個別支援計画の長期目標では豊かな会話表現を目指し、自分の思いを言葉で伝えられるよう目指します。
言葉と文字のマッチングを増やし、目の前の人を意識して聞く、話すができるようになること。
また数字を読むこと、数えることなど数の認知の定着を目指します。

通い初めのお友達は小学校2年生の秋。
学校からCOMPASSに向かう途中、送迎車のルートは、お友達の家のそばを通ります。
家が近いと知っているお友達は、その度に泣いて帰りたいと訴えていました。
送迎の先生が気持ちを汲み取ろうと話しかけても目が合わず、ただ、ポツンと遠くを見ているようでした。

COMPASSが用意したお友達と取り組む最初の学習教材は、数字カード、色カード、ビーズひも通し、はさみ、洗濯バサミつけ外しなどでした。
お友達は学習をする際に目の前の課題に視線が向かない傾向があり、このため学習前にビーズひも通しや洗濯バサミなど手先の作業を行うことにしました。
手作業の課題は先生と対になり、向き合ってよく見て模倣しながら手順をマスターしていくため、学習への導入に期待ができます。

お友達の作業の習熟度合いは、まだ少しばらつきがあります。
例えば一回目は完璧にできても二回目やると全然ダメだったりと、色や数字のマッチングは今も苦戦しながら粘り強く頑張っています。
では成長が見られないのかといえば、決してそうではありません。
当初はカードを見ることすらなく、一つも正解しない状態でした。
そこから繰り返し、繰り返し、何度も挑戦し続けたお友達の頑張りは決して裏切りませんでした。
1年経った2度めの秋になると根気強い頑張りの成果が現れ、集中力についても正答率についても素晴らしい成長を確認できています。

最近のお友達の成長は、笑顔がその証拠です。
色と名前のマッチングはすっかりマスターし、1~10の数字も言えるようになって来ました。
鉛筆で言葉を書くことにも随分意欲的になってきたのだそうです。
手先の作業の導入で課題へ取り組む集中力が上り、これもまた素晴らしい変化ですが、人の目を見て話を聞くことができる時間がかなり長くなりました。

今ではCOMPASSはお友達の毎日にごく普通に溶け込み、学校帰りのくつろげる場所となってきました。
送迎で家の前を通っても泣かなくなり、帰りたいとも言わなくなるどころか、なんと利用がお休みの日でもCOMPASSに寄ってくれるほどに親しみを感じてくれています。

完全に受け入れることに抵抗がなくなってきたお友達ですが、言葉によるコミュニケーションのブラッシュアップはこれからが本題となります。
改めて言葉の発達を促しながらコミニュケーションを図り、自分の意志を伝えられるようになることを目指し、まずは短期目標として、ご家族の名前が言えるようになることから取り組み、少しずつ言葉で表現できる世界を広げていけるように笑顔の支援を継続します。

COMPASS発達支援センター高松
所在地:〒761-8071
    香川県高松市伏石町2155番地18 フィット伏石 Ⅰ 号棟
連絡先:087-864-5823

(施設名をクリックして頂くと施設案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧