COMPASS高知Jr 更なる飛躍のときまで

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS高知Jrに昨年秋から通い始めたお友達は、春から年長さんです。
「小学校では普通級に行ってもらいたい。」と、保護者様の願いは明確でした。
お友達の総合的な能力向上を希望され、できることが増え、それが自信に繋がって欲しいとおっしゃっていました。

保護者様のお気持ちに寄り添い、COMPASSが考えた最初の個別支援計画では「語彙を増やすこと、ひらがなや数などの文字を読み書きに関心を持つこと。」を目指すものになりました。

最初の頃、COMPASSについても送ってこられた保護者様と離れたくないと、お友達はなかなか入室できませんでした。
思うままの行動が多く、指示されたことに従えず、療育にもなかなか集中できなかったそうです。
療育中も姿勢が悪く、課題に向かうよりも自分のおしゃべりに夢中になりがちでした。
そこでタイマーを活用し、「お話をしないで何分正しい姿勢を保てるかな?」と、お友達と先生でゲームのように記録を目指しました。

実はお友達は兄妹でCOMPASSを利用することになったのですが、同じ高知Jrに通う妹の姿が見えないと落ち着かないようで探し始めます。
妹が気になって目の前の課題に集中できないので、兄妹揃って楽しく療育するなど工夫しました。

そんなお友達と頑張った課題は絵カード、数カード、おはじき、あいうえおの本、静かタイム。
数量については、1~10まで順序数を数えられず、数と数量の大小もおぼろげだったようです。
数量の理解では、数字カードの上におはじきを置き、数字と個数の一致を目指します。
1つずつ数が増えていく順序数は、ご家庭でも例えばお風呂で順番通りに数を数えて「いくつまで数えたら上がろう!」などと楽しく暗唱するようにお願いしました。

言葉の明瞭さを目指し、言葉の練習を行いますが「さ行」が言いづらいので、「さらさら」や「すいすい」など繰り返し言葉でスムーズな発声を促していきました。
お友達と先生の間にアクリル板を設置し、先生と同じ口の形に開けるよう伝え、正しい発声を促した。

実際に療育に入ってみると、語彙が少ないことがわかり、絵カードなどだけではなかなか覚えられなかったので、「かぼちゃっ・チャッチャ」などリズミカルに身振り手振りも合わせ、楽しくノリノリになって覚えやすいよう工夫したそうです。
COMPASSに通い始めて半年が過ぎた頃、少しずつお友達に変化が見られるようになってきました。

COMPASSに着くと、スムーズに入室できるようになり、あれほど気にしていた妹がそばにいなくても課題に取り組めるようになってきました。
お友達はゆっくり発声することを覚え、苦手な「さ行」も明瞭に言えるようになり、1〜10の順序数も数えることができるようになりました。
語彙が増え、お話をしてくれるときも新しく覚えた言葉を使えるようになりました。
できることが増えたことで、自信を得て、行動にも落ち着きを見せるようになってきたそうです。

ご家庭での頑張りもあって楽しく学ぶことができるようになったお友達、保護者様も目を細めながら無理なくお友達のペースで成長していく姿を見守ってくださっています。
最近では、妹の行動をお友達が褒めてあげる姿も見られ、情緒面での成長も大いにうかがえるようになってきたのだそうです。

来年の春、小学生になることをお友達自身もとても楽しみにしているそうです。
これからはお友達同士の関わりの中で得られる学びで更なる成長を願い、個別・集団のそれぞれでおおらかに活動していけるように願っています。
そのためにもっと語彙力を増やし、わかりやすい表現で会話できるように導き、また生活リズムを整え、何事にも意欲的に取り組み、学んだ知識を活用できるようになるまで飛躍への学びは続きます。

COMPASS発達支援センター高知 .Jr
所在地:〒780-0925
    高知県高知市西町86-1
連絡先:088-855-9338

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧