COMPASS吉富 挑戦する気持ちで

火曜日のCOMPASSです。
COMPASS吉富のお友達は通い始めて今日で3ヶ月目に入ったところです。
就学を翌月に控えた季節にご相談に来られた保護者様。
お友達は大きな音や水の流れる音が苦手で、聞こえると耳を塞いでしまうそうです。
発語が不明瞭で、自分の思いが上手く伝えられず、トイレを我慢してしまうこともあり、また握力が弱くてペットボトルのキャップも開けられないなど色々と気がかりだと保護者様はご心配のようでした。

スタートは就学までわずか数日という時期でした。
個別支援計画では「新しい環境に慣れること。」「お友達や先生と自然に関われるようになること。」また「身の回りのことが出来るようになること。」そして「自分の想いを言葉に出せるようになること。」を目指します。
当初、COMPASSはお友達にとって見慣れない、落ち着かない場所でしかありませんでした。
音、匂い、聞き慣れない見知らぬ人たちの声がする中で、お友達は落ち着かずおどおどした様子を見せていました。

年齢も一番下で、初めての環境ということもあり、お友達が心を開いてくれるか・・・先生たちも心配だったそうです。
トイレに行く?と聞いてもトイレに一人で行けず、成功しても音が気になって水が流せません。
余暇の時間でも遠慮がちにひとりぼっちで遊んでいました。

学習課題には「ひらがなのうた」「発声練習(濁音 半濁音 拗音 長音など)」「絵本読み」「絵カード」「数字カード」「みつばプリント」など、発語の明瞭化につながる課題を多く取り入れました。
学習中はもちろんのこと、送迎時や遊びの場面でも「しゃべる、話す」ことを意識して、色々な角度から発声を促し続けます。 

出来るだけスムーズに輪の中に入れるように周りのお友達の名前を教え、より仲良くなれるように計らい、特に学齢の異なるお友達との関わりで刺激を受けられるよう、機会を作る環境を整えていきました。
ひとりで行けないトイレでは、先生がついているからねと安心するような声かけを行いました。
水を流す音が苦手ですが、それも先生が「大丈夫、バイバイで流そう!!」と声掛けしながら代わりに流してみせていったと言います。

実は当初から学習への「やる気」を見せていたお友達、課題は全て最後まで頑張ります。
加えて頑張りに対して、もう、それこそ大喜びしてくれる先生達。
初日より2回目、3回目と次第にリラックスした表情になっていき、5月に入った頃にはすっかり硬い表情は無くなっていきました。

この熱心な取り組みの姿勢は早い段階で成長を見せ、発声はかなりはっきりと声が出せるようになりました。
話しかけても大丈夫だと安心したためか、自分がやりたいことを言葉にして言えるようになってきました。
最近はCOMPASSのお友達の名前を覚えて話しかける姿を見せてもいるそうです。
何とこの僅かな期間で、お友達は自分からトイレに行くと言い始めました。
あれだけ音が苦手でやろうとしなかった水を流す動作も「僕やるよ!」と言って挑戦しているのだそうです。

つい先日のことですが、帰りの会のとき「帰りの挨拶をしてくれる人だれかいる!?」と言う先生の問いかけに「僕やるっ!」と率先して手を上げ、しっかりとした口調で元気にご挨拶する姿があったそうです。
この素晴らしい成長ぶりに保護者様もとても目を細め、喜ばれているそうです。
学習も生活動作もたくさんの学びを頑張っている様子にとてもありがたいですと言っていただきました。

当初のオドオドしていた姿からは全く想像ができないほど、学習も次から次へとクリアしていて、どれだけ伸びてくれるのだろうと、頼もしくも楽しみなお友達です。
今では何でも頑張るぞ、やるぞと挑戦する気持ちは、お友達の心に小さな野心を育てたのかもしれません。
この気持ちを大切に育てながら、学習も生活ももっと高く、もっと広がっていけるように願いながら優しい支援を続けます。

COMPASS発達支援センター吉富
所在地:〒871-0811
    福岡県築上郡吉富町広津550-1
連絡先:0979-23-0817

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧