COMPASS本部教室 夢見た成長の春へ

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS本部教室にお友達が通い出したのはお友達がもうすぐ年中さんと言う時期でした。
保護者様によればお友達は発語がなく、言いたいことが伝えられないことが心配だと話しておられました。
想いを発信する手段を持たないためか、気に入らないことがあると叩いたり、すねたり、わあ~っ!と声を出したり、その場から逃げだしたり、或いはうずくまったり・・・
そこで個別支援計画には「発語練習を行いながら語彙数を確保すること」「友人同士の関わりの中で協調性や社会性を育むこと」を目標と定めました。

当時まだ年少さんのお友達、こちらの思う通りに行くわけもありません。
COMPASSの基本は着座して立腰姿勢での療育なのですが、一旦吸われても周りが気になり始めると、もう先生の声が耳に入りません。
発語はあまりなく、こちらからの問いかけにも反応がないことも多かったそうです。
個別学習時には気にしていたはずの周りのお友達なのですが、関わろうとする様子は殆ど見られなかったそうです。

取り組む姿勢を学ぶためには集中する力を養う必要があります。
そこで、お友達が好む動物絵本やカードを使って、鳴き声や動作を真似て興味を持たせてみます。
すると大好きな動物にはすぐに反応し、一緒に鳴きまねや動物の名前の模倣を楽しむようになりました。
そこから着座を促して少しずつプリントの指導へと移り、楽しみながら取り組めるよう工夫していきます。
絵本が大好きなお友達、そこで絵本を通して会話の成立を目指したり、文字にも興味が持てるよう導いていきます。

COMPASSに馴染んできたものの、やはりまだ流暢に想いを伝えられないお友達は、気に入らない課題では「わぁ~!!」と声が出て、納得するまで怒っていることもあったのだそうです。
そんな時はゆっくりとお友達の気持ちを受け止め、その気持ちを代弁してあげたりと気持ちに寄り添いながら関わっていきました。
結果として楽しいことでも嫌なことでも、いつも寄り添ってくれる先生達との信頼関係は日を追うごとに深くなっていったようです。

やがて利用開始から一年が過ぎ、年長さんになろうとする頃。
語彙が増え、たくさんの会話練習を続けてきたお友達は発語も増え、自分の言葉で気持ちを伝えようとする姿を見せるようになりました。

それから更に一年経ち、年長さんになったお友達。
毎日通うCOMPASSが大好きにり、数多くの経験の積み重ねで人との関わりを楽しみ、想いもしっかり伝えられるようになりました
着座できるようになると集中力が付き、ひらがなも読めるようになり、数の理解、把握も進み、プリントでしっかり学習出来るようになりました。

当初の「自分の気持ちを言葉で伝えられるようなってほしい。」「お友達との関わりを楽しんでほしい」という保護者様の願いもそろそろ達成できてきたのではないでしょうか。
保護者様は願っておられた言葉の成長だけでなく、社会性や協調性を学んでいることを喜ばれ、その中で学習能力の向上に特に驚かれています。

来年の春。
お友達にとっては就学の春、そして夢見た成長の春となるように、日々の積み重ねを踏み台にまだ残る課題を軽々と飛び越えて大きく翼を広げて飛び立ってくれそうです。
COMPASSでも日々の積み重ねの中で保護者様と共にお友達としっかり向き合い、関わっていきたいと思います。

COMPASS発達支援センター本部
所在地:〒800-0251
    北九州市小倉南区葛原1-2-35
連絡先:093-475-0449 

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