水曜日のCOMPASSです。
COMPASS唐津に、昨年のちょうど今頃からCOMPASSに通うようになったお友達。
お正月すぎに入院を経験したお友達は甘えることが癖になったのか、その当時はあまり歩きたがらず、園にも行きたがらなくなっていたのだそうです。
筋力も体力もなく、ものを掴む力も弱く、スプーンでは指先でつまむように持つので重さのある食事はこぼしてしまいます。
保護者様は日常的な行動も含め、身体も心も成長してほしいと願っておられました。
そこで個別支援計画は「ひらがなのうた」を言えるようになることを目標にしました。
そして「トイレで排泄できるようになること」など日常動作や、粗大運動、微細運動の両方を目指します。
粗大運動とは姿勢の保持や移動など全身を使った大きな動作の運動で総合的な運動能力、対して微細運動は、手や指先を使った細かく精密な動作で巧緻性を狙います。
COMPASSの基本は小さなお友達でも着座して集中することから始まるのですが、ただ座るためにも筋力も体力も必要です。
当時お友達は2歳でしたが、移動は歩きではなくハイハイで済ませていました。
声は出るもののその全てが喃語で、意味のある言葉ではありませんでした。
お友達の場合はまだ幼く、頼りない小さな子供でしかありませんでした。
指の力、手の力がなく、スプーンをつまんで食事することからしっかり掴めるように微細運動に取り掛かります。
シール台紙から剥がして特定の位置にシールを貼る運動、ちり紙をちぎる運動、紙めくりやおもちゃをぎゅっと握る運動行います。
ハイハイから歩くことへの意識の変化や自然に動き出せるような運動能力の向上を目指し、キャッチボールやお膝伸ばし運動、手を引いて室内を歩いて回るようなお友達が「面白いぞ!動きたい!」と感じられるようなゲーム性のある運動を取り入れました。
実際楽しそうにしていたお友達に、成長の願いを込めたボールのやりとりが続きました。
特定の先生でなければ担当の先生との接触を拒み、心細くて泣くことが多かったそうです。
そのためお友達に限っては個別指導からではなく、ほかのお友達を交えた集団での取り組みから始めることにしました。
毎回行われる運動、そして言葉の訓練。
やがて半年が過ぎたその年の暮れ頃、お友達は歩行ができるようになり、発語については喃語ではなく、意味のある言葉を口にするように変わっていきました。
着座姿勢のキープも随分長くなりました。
最近では排泄の要求を身振りで知らせるようになり、自らトイレに向かい、しかも子ども用便座をセットしようとする微笑ましい成長ぶりがが見らたのだとか。
排泄のお知らせだけでなく、トイレでの排泄も成功が増え、立ち座りがスムーズになってきました。
以前は筋力の弱左から、立ち上がる際には手をついて体を支えていました。
日々のトレーニングで発語の促しは継続しています。
絵本の読み聞かせの時間がお友達は大好き。
先日も絵本を差し出しながら「読んで!」と言葉でおねだりし、先生たちを驚かせました。
口を動かして、言葉で伝えようとする様子も頻繁に見られるようになってきました。
歩行も日々訓練を続けており、少しずつ歩くことができる距離も時間も長くなってきました。
スプーン練習や付随する機能訓練にも、お友達自信が楽しく取り組むことが出来ています。
実は、週に3回程度の通所だけで半年足らずでここまで成長したのではないと思われます。
保護者様にご家庭でも取り入れて頂けるお友達の訓練についてお伝えして、保護者様も献身的に関わっていただいた成果だと言えます。
保護者様からも「排泄、発語について少しずつ成長が見られ、嬉しく思います。」と嬉しい感謝の言葉をいただきました。
春には年少々さんに上がったお友達。
これからも目標は、勿論、言葉を覚え、語彙を増やし、自分の気持ちを伝えることができるようになることや総合的な成長を目指します。
特に伸ばしたい体力については、立位での下肢支持性、上肢の操作性向上を目指し、平行してトイレ動作向上もさらに成長できるように願い、それこそ1歩1歩、そしてまた1歩の歩みは確かな足取りとなり、必ずたどり着けるその場所へ真っ直ぐ向かっていきます。
COMPASS発達支援センター唐津
所在地:〒847-0821
佐賀県唐津市町田1丁目8-5前田ビル1階101
連絡先:0955-53-8638
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