COMPASS大野城 発語に繋がるあらゆることを

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS大野城のお友達は昨年の11月から通い始めてから8ヶ月、今穏やかな毎日を送っています。

その当時保護者様が心配しておられたのは「言葉の遅れ」です。
クレーン行動や喃語はあるものの、それらが発語に繋がっていく様子が見えないと心配しておられました。
またお友達は初めての場所・初めての出来事への抵抗が強い傾向にありました。

COMPASSで立案した個別支援計画の目標は少しでも多くの言葉が話せるようになること。
そのためにも必要となる様々なことを体験し、周りのお友達と関わりを持ち、楽しく過ごせることを目指します。

当初のお友達、涙がこぼれない日はありませんでした。
登所しても入室を拒み、着くや否や泣きながら玄関のドアを開けようとし、帰りたがっていたそうです。
なんとか入室しても、お気に入りの毛布を手離せず、常に抱えていたと言います。
お友達はオモチャや教具も自分が気に入ったものは目の前に置きたがり、先生が手に取ると嫌がって泣いて怒ってしまいます。

まだ小さなお友達、初めから着座して集中が保てたり、テキパキ動いたり、指示に従って行動したりなどできるはずもありません。
すぐに席を立ち、予測外の行動を見せるお友達ですが、まずは気持ちを測りながら興味関心のあるものを探ることから始めました。
その結果お友達はもちろん保護者様が大好き、そして「食べもの・食べること」や「音楽・歌を歌うこと」「キラキラした綺麗な色のもの」が大好きなんだとわかります。

そこで食べ物カードや身近な「パパ・ママ写真」を絵カードにして発語を促し、好きな歌や音楽を活かしてペープサートを行いました。
また着座姿勢の保持のためにお気に入りの「キラキラのビーズ」でビーズ通しやスプーン移しなど、座って行う活動を取り入れました。

個別指導の取り組みについては先生とお友達の呼吸は合ってきたのですが、集団活動ではそうはいきませんでした。
集団に参加出来なかったり、皆と同じに動きや活動を制限されると激しく泣いて、しばらく泣き止みません。
そんなときはすぐに矯正しようとするのではなく、気持ちを受けとめ、受け入れてくれるように優しい促しを続けていきました。
泣いてばかりのお友達でしたが、そこには常にお友達に寄り添う先生の姿がありました。

お友達の変化は徐々に現れますが、その変化が加速的になったのは週2日利用を週4日に増やした今年の初めくらいだそうです。
泣きながら入室を拒否する姿は見られなくなり、療育中にはご機嫌で離席なく取り組めるようになりました。
自発的な発語はまだ少ないものの先生とのコミュニケーションが取れるようになり、先生の指示もきちんと行えるようになりました。
語彙数はまだ少ないですが「パパ」「ママ」「ぶどう」「ヨーグルト」等は言えるようになり、最近では50音唱和にも興味を示し「あ・い・う・お…」と模倣する可愛らしい姿を見せています。

先日お迎えにうかがった際に、送迎車を見て駆け寄るお友達の姿に見送られていたお父様も大層驚き、とても喜んでおられたそうです。
すっかり馴染んだCOMPASSでは「おはよう」と声を掛けると、お返事にまだ発語はないのですが、最高の笑顔でニッコリと笑顔を見せてくれています。

まず第1段階としてお友達はCOMPASSに馴染んでくれ、着座して学ぶことができるようになりました。
模倣ができるようになり、指示が理解でき、言葉や文字に興味を持つようになってきました。
これからは理解できる語彙を増やし、楽しいおしゃべりに繋がるように導いていきます。
苦手な集団活動でも、皆と過ごすことが楽しいと思え、その関わりの中で投げかけられる沢山の言葉のメッセージに、一つでも言葉で返せるように願って言葉を引き出す療育を継続していきます。

COMPASS発達支援センター大野城
所在地:〒816-0982
    福岡県大野城市畑ヶ坂1-10-22
連絡先:092-586-7328

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

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