COMPASS枚方 継続する学び、新しい取り組み

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS枚方に利用を始めてから3年目を迎えたお友達がいます。
通い始めた頃、年少さんのお友達は発語もなく、歩くことができなかったそうです。

支援計画には正しい発音で話せるようになることを目指し、音に興味が沸くように願うものになりました。
少しずつでもお友達が自分の力で出来ることを増やして行くことが目標に設定されます。

繰り返し歩行訓練を継続する傍ら発語を目指しますが、発語を促すためには何よりたくさんの意味のある言葉・音の刺激が有効です。
そこでお友達には「あいうえお絵本」や「手遊び歌」を通じて音に対する興味を促していきました。

でもまだ何に興味を示し、何を見たら笑顔になってくれるのか手探り状態でした。
色々な絵本などで興味を惹くものを探し、そのときは椅子に座らせて絵本を見てくれるように促していきました。

同時に発声練習も毎回行い、モノマネしながら出せる音を徐々に増やしていきました。
また歌が大好きだとわかり、手遊び歌を通じてふれあいの時間を持ち、信頼関係を構築し、指示が通るように試みました。

やがてお友達が通い始めた5月から半年ほど過ぎた秋の終わり頃になると、小さな変化が現れてきます。
少しずつ歩けるようになったお友達、次第に身体の機能も飛躍的に向上していきました。
歩く、止まる、方向を変えてまた歩く・・・お友達自身も歩くのが楽しくて仕方ない様子でした。

COMPASSでの過ごし方もすっかり身について、課題のときは着座姿勢で頑張ることもわかってきました。
着座姿勢の保持の時間が少しでも長くなるように、お友達に声をかけながら姿勢の維持を一緒に頑張ります。

行動半径が変わると、視点が変わる、とでもいうのでしょうか。
選り好みをせずに先生や周りのお友達との関りが増えるようになり、目に入る人々の行動や声に関心を示し、反応が見られるようになりました。

昨年から始まったコロナ禍では、COMPASSでは感染症対策でお友達にもマスク着用を推奨しています。
お友達は当初マスクを嫌がり、全く着用できなかったのですが、マスクを着用すると大好きな歌を歌ってもらえるご褒美を企画してみます。
すると歌を歌ってもらいたくて、最初は嫌々ながら…、次第に積極的に、マスクを着けられる時間が増えていったそうです。

笑顔満面のお友達、提示される課題はお友達なりに一生懸命頑張っています。
しかし、残念ながら現時点ではまだ言葉の発語までには至っていません。

勿論、これからも言葉の促しは日々続けていきます。
一方でお友達のコミュニケーションを図る手段として「指差し」「口の模倣」の訓練を取り入れ、意思表示できることを目指していきます。

またトイレの自立、その他にも生活動作の充実を目指し、これまで同様に継続する学びや訓練と、さらに新しい取り組みもスタートさせ、お友達の可能性の扉を開いていきたいと思います。

COMPASS発達支援センター枚方
所在地:〒573-0007
    大阪府枚方市堂山1-44-10
連絡先:072-845-4428

(事業所名をクリックしていただくと、事業所案内ページへ。電話番号をクリックしていただくと電話がつながります。)

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧