COMPASS大村Link 最初の成果は・・・

金曜日のCOMPASSです。
COMPASS大村Linkに通い始めたばかりのお友達の最初の成果をご紹介します。
2歳のお友達は発語がなく、保護者様はお友達との会話を願っておられました。
また同時に就園を計画しておられるので、COMPASSの活動を通して集団生活に慣れ、お友達と楽しく過ごせるようになって欲しいと希望しておられました。

「お友達同士の遊びの中で「ちょうだい」や「どうぞ」などコミュニケーションが取れるようになっていけたらいいですね。基本的な生活動作も少しずつ身に付けてほしい。」と保護者様から願いを託されたのは6月でした。
個別支援計画では長期目標として「様々な活動を通して、お友達と仲良く過ごせるようになること。」を視野に入れ、短期目標は「新しい環境やコンパスに慣れ、楽しく通えるようになること。」と記載されました。
オムツの卒業も頑張ります。

お友達はまだ2歳。
COMPASSの基本の着座を促しますが、全く座れません。
初めて来た日から全く声かけに反応せず、COMPASS中を走り回ります。

落ち着いて座れるようにとまず取り組んだのが「感覚遊び」です。
手は「第二の脳」足の裏は「第二の心臓」と言われ、手や足で触れて感じる「触覚」をたくさん使うのが成長に繋がります。
手で触れたり、口に中に入れるなど、触覚を使って認識することで脳は成長していきます。
特に視覚が発達していない乳児期では口の感覚が最も発達しているため、なんでも口に入れて確かめようとします。

触覚の発達は気持ちの安定・運動の発達・手先の器用さの発達・自尊心の育成に重要な役割を果たしていて、その効能は同時に危険を察知して身を守る力をつけ、識別能力を向上させ、自身の体のイメージを形成するまで多岐にわたります。
特別な場合を除き、COMPASSのお友達が裸足で過ごすのも触覚を通しての成長を狙ってのことです。

お友達には感覚遊びとして、着座して「氷に触れる」と言う活動を取り入れました。
来所時にはお友達が興味を持った「リング通し」を活動に入れ、その活動で着座する習慣を身に付けるように導きました。

「座りましょう。」そう話しかけても最初は自分の名前を理解していない様子で、名前を呼んでも反応がありません。
危険なことへの認知が不十分で、隙を見て高いところに上ろうとするお友達を静止する場面も度々ありました。

利用が始まって数回で、お友達は少しずつ促しに応じるようになりました。
感覚遊びとして初めて氷に触れる活動を行なったとき、初めて触れる氷にびっくり。
でもその感触が気に入ったようで、その後5分ほどは着座姿勢で冷たい氷の感覚を楽しんでいたそうです。
またリング通しをやってみせると、お友達は興味を持ち、上手に通すのはちょっと難しいようでしたが、そのまま集中して10分ほど着座して活動を行っていました。
水に触ることも大好きで、手洗いを促すと嫌がることなく手を洗う仕草ができるようになりました。

利用開始からひと月が過ぎました。
発語はまだなく、コミュニケーションもスムーズにはいきませんが「だめ」などの指示は少しづつわかるようになってきていると言います。
基本的な生活動作に関しても大きな改善はまだ見られませんが、来所してすぐに荷物を片づけることや、手洗いなどを支援しながら自力で行えるように継続しています。
保護者様も全く座れなかったところからごく短時間ではありますが、着座できていることを喜ばれています。
お迎えの時に様子をご覧になって、お友達が楽しそうに活動していることが嬉しいとおっしゃっていたそうです。

走り回り、指示が通らずにいたお友達は、わずかひと月で短時間ですが着座もできて、課題に取り組むまでの成長がありました。
これからは様々な活動を通して、周囲のお友達と仲良く交流し、着の興味のある着座活動を模索しながら着座時間を伸ばします。
座れるように慣れば集中も増して成長速度が上がります。
そして発語を促し、楽しく会話ができることを本格的に目指していきます。

COMPASS発達支援センター大村Link
所在地:〒856-0832
    長崎県大村市本町328-1-206
連絡先:0957-46-3238

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)

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