COMPASS熊本東 春咲く桜を楽しみに・・・

水曜日のCOMPASSです。
COMPASS熊本東に今年3月から通い始めた女の子。
保護者様は発語があまりなく、食事中でも大人しく座ってられないことが気がかりだと話されていました。
そして、来年の春に幼稚園入園を考えておられるので、就園に向けて出来ることを今のうちから準備しておきたいとのご希望でした。

とはいえまだ3歳。
COMPASSの療育は母子分離が基本ですが、お友達は離れたくないと大泣きです。
お友達が落ち着いてから着座を促しますが、じっと座って課題に取り組むなんてできそうにありません。
何か目に入ると離席、疲れたら離席、飽きたら離席、その都度先生は自分の席に戻るよう優しく声掛けを繰り返していきました。

しばらくの間は保護者様にご協力いただいて、離れた所で待機していただき、少しずつ離れて過ごす時間を延ばしていけるように努めます。
また「場所見知り」が落ち着くまでは、毎回同じ先生が担当することにしました。
幼児期の「場所見知り」の改善には大抵時間がかかり、大人の根気が必要です。

「初めての場所」はどの子にとっても「ストレスのある場所」ですから「子どもだからそのうち慣れるだろう」とは期待できないかもしれません。
柔軟にすぐ慣れる場合もありますが、繊細な個性を持つお友達もいます。
まずは「大丈夫だよ」と、優しい言葉をかけながら、自然にゆっくりと自発的な行動を待つ必要があります。
他の子はすぐ慣れたのになどと比較されたり、強い言葉で追い詰められると、その場所は間違いなく「大嫌いなところ」になってしまいます。

お友達の場合は場所見知りがなくなり、やっと目の前の課題に目を向けられ、保護者様と離れても泣かなくなるまで2ヶ月を要しました。
笑顔を見せるようになり、声を立てて笑うまで2ヶ月。
離席しては戻るように促し、お友達の好む課題を示し、絵カードの言葉の模倣を促し、クレヨンを握って紙に書く、プットイン・プットアウトなどを繰り返し、できるだけ発語を促していきました。

COMPASSと言う場所に馴染んでからは、たくさんのことを吸収できる態勢になり、発語もよく聞かれるようになりました。
担当の先生の指示や言葉も理解できるようになってきて、これまでは言えても言葉を口にすることがなかったお友達に今は沢山伝えたいことができたのか、明瞭な発音で発語する機会が増えていきました。
ご家庭でも少しずつ変化を見せるようになり、保護者様からも黙っているだけだったのが、兄や姉に対して欲しいものを伝えたり、要求を伝えることが増えてきたとお聞きしました。

先生と1:1での関わりは、もうすっかり楽しいコミュニケーションが行われていますが、これからは少し周りにも目を向けて同年代や年上のお友達とも楽しい交流ができるように導いていきます。
今後もご家庭での様子や保護者様のご希望を反映させながら、また同時にスムーズな園での生活に移行できるように、園への情報の提供などの準備を整えていきたいと思います。
桜咲く春にどんな笑顔を見せてくれるのかと、楽しみで仕方がない先生たちでした。

COMPASS発達支援センター熊本東
所在地:〒862-0970
    熊本市東区渡鹿8丁目9番22号
連絡先:096-321-6788

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)

初めての方へ

COMPASSの療育手法
ご利用者の声
COMPASS施設一覧