COMPASS下関 前へ、前へ広がって…

月曜日のCOMPASSです。
COMPASS下関に昨年春から通い始めたお友達、今年小学生になりました。
保護者様は就学にあたり
「学習面では周囲に人がいる時でも、集中して取り組めるようになってほしい。」
「お友達と楽しくお喋りが出来るようになってほしい。」と願っておられました。
個別支援計画は保護者様の意図を汲み「発語を増やし、他児との関わりを増やすこと」が目標に記載されます。

通い初めの頃はそれまで交流が少なかったためか、COMPASSのお友達が話す声の大きさに怯え、涙を浮かべることもあったお友達。
着座姿勢も崩れがちだったといいます。
しかし、指示には素直に従い「あいうえお唱和」も先生の膝の上で参加して、よく見てよく聞いて、身ぶり手振りで真似しようとする姿がありました。
名前を書く練習も始めてみましたが、その筆圧は弱く、クレヨンで点描や羅線描きを行いながら筆圧の向上を図りました。

カードを使ったり、絵本で発語を促す練習をしますが、発語は不明瞭。
自分で上手にできていないことがわかっているためか、自発的な発語はあまり聞くことができません。
絵カードの発音練習で、難しいところやわからないところは、先生の口元をしっかり見て、ゆっくりと何度も反復練習です。
練習が嫌になってしまわないように、例えば「うさぎ」を「う・さ・ぎ」と頭に手を上げ耳の形を取り促してみると、お友達も同じように真似をしてくれました。

その後も何度も繰り返し名前の練習を頑張るお友達。
「上手ね!」と褒めると、嬉しそうににっこりと笑顔を見せます。
自分の名前のなぞり描きを何度も何度も練習したお友達は、お手本を見なくてもそらで名前を書けるようになりました。
次第に筆圧も高く、しっかり文字が書けるようになっていきます。

夏が過ぎ、秋になった頃、努力を続けた成果が徐々に現れるようになってきます。
文字は大きく力強いものになり、挨拶も大きな声でできるようになりました。
着座時間も長くなり、不明瞭だった発音も聞き取りやすくなり、何と言っても周りのお友達と笑顔で交流することが増えました。
お姉さんぶって小さなお友達を気遣うような微笑ましい姿を見かけるようになってきたのだそうです。

保護者様もご家庭でもテレビに映るひらがなを読んでくれたりすると、成長を喜ばれています。
ひらがなや数字への関心も強くなり視写に挑戦中のお友達。
「りんご、すき?」と聞くと「うん」と答えたのでどう書くのかお手本を示すと、見ながら「りんご」と書くことができたそうです。

最近ホワイトボードに文字を披露する活動で、自分の名前の「き」を書いてみせると、お友達皆から「すごーい!◯◯ちゃん!」と拍手され、とても誇らしく、嬉しそうでした。
お友達と歌を歌ったり、あいうえお唱和も皆の代表で披露する場面でもいきいきと楽しそうです。

写真はイメージです

春からは小学生になり、さらに色々なことに興味を持ち始めたお友達。
今の関心事は、身の回りのことや新しい言葉、目線は新しい世界に向かって前へ前へと広がっていきます。
お友達の声に涙ではなく笑顔で応えるようになり、クレヨンから鉛筆に持ち替え、まさに成長の只中にあります。
もっとたくさんの言葉を得て、楽しく色々な会話ができるようになることを願い、COMPASSはこれからもお友達の成長の隣で支えていきます。

COMPASS発達支援センター下関
所在地:〒751-0849
    山口県下関市綾羅木本町2丁目2−1
連絡先:083-227-4328

(事業所名をクリックして頂くと、事業所案内ページへ。また電話番号のクリックで電話がつながります。)

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