COMPASS唐津 世界を少し広げるために

木曜日のCOMPASSです。
COMPASS唐津に、今年の春を連れてお友達はやってきました。
保護者様のお困り感は言葉でのやりとりを受け入れず、じっとしていられないこと。
物を振り回したり、乱暴に壊してしまうことも多いのだそうです。
また、お友達同士の交流が難しいことなどの悩みを解決したいと願っておられました。

COMPASSは魔法使いではありません。
しかし一つひとつ積み上げてお友達の世界を広げられるよう、個別支援計画では、まずは短期目標でルールを守りながらお友達と仲良く過ごすことができることを目指します。

春のお友達は、じっとしているのが勿体ないとでもいうように動き回っていたそうです。
来所してからのご挨拶、荷物を片付けるのも難しく、着座もすぐに姿勢が崩れてしまいました。
そこでまずは入室するところから指導が始まります。

到着してから何をどうするのか、行う順番を決め、物の位置をお友達に分かりやすく配慮、毎回出来るまで声かけを欠かさなかったそうです。
基本の着座・姿勢の維持は、分かりやすい言葉を使って正しい姿勢を伝え、都度声掛けを行ったといいます。

お友達はしっかり机に向かう意識になって学習に取り組むまでに、長い時は30分近くかかることもあったそうです。
COMPASSに着くと荷物を片付け、着座、そして課題に向かうというルーティンが身につくまで何度も声かけを行いました。

すぐ気が逸れてしまいがちなので、課題の終わりを明確にし、その約束は必ず守ることを徹底したそうです。
短時間でも集中できるように今日の課題の目標を伝え、時間を測ったり、努力と成果が目に見えるような取り組みの工夫を行いました。

お友達は体を動かすことが大好きで、COMPASSでは風船バレーがお気に入り!
そこで、目標を達成したときにはお友達の好きな風船バレーができるのですが、実はその遊びもお友達とちゃんと順番を守って楽しむといったルールを守ることを学べるよう考えてありました。

声をかけ、頑張ったら褒め、一緒に喜ぶ、そんないつもの光景が繰り返された日々。
そして春から夏への扉が開く頃、お友達は先生の指示がなくてもCOMPASSに着くとランドセルを棚にしまうことが出来るようになっていました。

学習への取り掛かりも気分が乗らずに時間がかかっていましたが、素直に着座ができるようになりました。
今も始まる前のお約束と、ここまでやったら終わりという約束は必ず守られています。
思い通りの考えでなくても「〇〇が終わったら△△をしよう」という提案を受け入れることが出来るようになりました。
こうして見通しが立つようになったことで、あれもこれも気になっていた様子から、落ち着いて話を聞けるようになってきました。

夏休みが終わり、秋になると、自分から周りのお友達を誘って一緒に遊ぶ姿が見られるようになっています。
まだ毎日のルーティンも、日によってはなかなか取りかかれないこともあります。
特に苦手な課題や活動には取り組むまで時間を要する場面も完全になくなってはいません。

通い始めて半年。
感情的になるのではなく、場面にあった会話でのコミュニケーションを通してお友達同士が楽しく関わっていけるようにと願います。
継続した支援で機能とは違う世界をもう少し広げていけるように関わりを継続していきます。

COMPASS発達支援センター唐津
所在地:〒847-0821
    佐賀県唐津市町田1丁目8-5前田ビル1階101
連絡先:0955-53-8638

(事業所名をクリックして頂くと事業所案内ページへ。電話番号のクリックで電話がつながります。)

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