木曜日のCOMPASSです。
Oliveに今年のお正月明けから通い始めたお友達、この春1年生になりました
1月のお友達は保護者様によれば発語がなく、癇癪が起きがちなのだとか。
また日常生活動作が未完成で、トイレでの排泄もできないことが大変気がかりだと心配しておられました。
4月には就学が待っています。
このため個別支援計画では、まず声を出す練習から始め発語に繋がる取り組みを掲げます。
また、トイレで排泄ができるように、着替えや片付けができることを身につけること。
さらに数の概念を育て数えられるようになることが目標とされました。
こうして通い始めたお友達、まず取り組んだのは発語に繋がる練習でした。
意外にも大人しく着座できて、「あいうえお絵本」で早速発語練習が始まりました。
お友達は先生の様子を見て、静かに聞いていますが全く口を開ける気配もありません。
そこで、お友達が楽しく感じるようにという思いで、こちょこちょだよと体をくすぐり、何度も笑い声を誘います。
発語のためには息を吐く力も大切です。
口をすぼめ息をフーッと吐かせたいという狙いでモールを使用します。
モールがクルッと動く面白い現象に気づいたお友達は、楽しそうに何度も息を吹く練習を行なったそうです。
1月のお友達は「トイレに行って用を足す」という概念を持っていなかったようです。
お友達にとってはオムツの中に排泄をするのが当たり前のことでした。
紙オムツは濡れてもサラッとしているので「不快な感覚がよくわからないかもしれない。」そう考えて「濡れたら気持ち悪い」という感覚に目覚めてほしいと思い、活動中は布のパンツを履かせることにしました。
さらに20分ごとに何度もトイレに誘導。
それでも間に合わずパンツを汚してしまったときは、先生が手伝いながらお友達はビニール袋に入れて片付けるよう促しました。
きっかけがなんなのか、いきなり怒り出し、癇癪が始まることもありました。
そんなときには、お友達の好きな柔らかいボールを握らせてクールダウンを図ります。
こうした密な関わりは、ほぼ2日に1度のペースで行われました。
やがて春4月、小学校への入学を迎えます。
驚くような成長が現れたのも就学の頃からだったそうです。
習慣づけを頑張っていた「トイレに行って用を足す」ことはどうなったでしょうか。
実は、お友達はCOMPASSに着くと、自ら荷物をしまい、トイレに行くようになっています。
トイレでは便座を上げ、流して、スリッパを揃え、手を洗うという一連の動作がすっかりできるように!
同じ頃、発語でも大きな変化がありました。
発音をしている先生の口元をじぃっと見るようになり、口の形を真似るまでに。
特に母音である「あ行」の口の形が取れるようになり、「まんまー」「ぱっぱー」「ほほほほー!」などの発語が確認できています。
「発語がありましたよ。」とお伝えした頃、ご自宅でも数々の成長ぶりがみられるようになっています。
何とご自宅でもお父さんを「ぱっぱー、ぱっぱー」と呼びかけたと、保護者様もとても喜んでおられました。
また、学校から帰ると自分からパンツを脱いでトイレに行くようになったことも、とても嬉しいと話しておられました。
そして秋になりました。
最近ではトイレに行こうと誘導しなくても、たまに先生の手を引っ張って教えてくれることがあるそうです。
いずれ動作ではなく、意思を言葉で伝えられるようになるまで努力を継続していきます。
発語も「あ行」の口の形以外に「き、ま、め、は、ふ、ほ」までが出来るようになり、増えていくお友達の声は先生たちの無上の喜びなのだそうです。
今年の新1年生の環境もまたコロナ禍で、恵まれているとは言い難いものがあります。
更に初めての夏休み明けはお友達世代にとって一番ストレスがかかると言われていますが、お友達も例に漏れず、最近は癇癪が以前にもまして激しくなっているのだそうです。
ご家庭でも保護者様が対応に努力しておられる中、COMPASSはCOMPASSだからこそできることに注力していきます。
それは様々な感情を言葉で伝えられるようになることでストレスが緩和されることに他ならず、諦めず、繰り返し、優しくブレない支援は続きます。
これからも引き続き発語、発声練習を行いながら、数の認知の向上も目指します。
今は数字カードを1から10まで取れるようになったので、数える練習を始め、ブロックにも興味を持ち始めたタイミングを逃さず、何かを作る楽しさも伝えていきたいと思っています。
確かな明るい未来を信じて、お友達との頑張りは続きます。
COMPASS. OLIVE
所在地:〒761-8056
香川県高松市上天神町845-8番
連絡先:087-814-5738
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