火曜日のCOMPASSです。
COMPASS熊本東のお友達、この春から年長さんになりました。
コミュニケーションが苦手だというお友達、自分の名前を言えて、誰とでも楽しく、たくさんの人の前で話せるようになってくれたら…、それが保護者様の願いでした。
お友達が楽しみに通えるよう、まずはCOMPASSという新たな居場所、周りのお友達や先生に馴染むことを当面の目標に置きました。
お友達は発語はあるのですが、スムーズに文を組み立てて説明ができません。
そこで個別支援計画には、自分の気持ちや状況をうまく伝えられるようになること、また、ひらがなの自分の名前を読めるように導くことと並行して、トイレや衣服の脱着、整理など、日常の動作が一人でできるようになることも目標とされました。
2年前のお正月明けから通い始めた当時、お友達は年少さんにもなっていませんでした。
「おしっこ!」と教えてくれるのですが、残念ながら間に合いません。
服も自分で着ようと果敢に挑戦!
しかし残念ながら結果は前と後が逆さまで、頑張ろうとする気持ちは微笑ましく映ります。
名前の発音も不正確、色の名前で難しいもの(むらさき、きみどりなど)は口が回らず言えなかったそうです。
生活動作については見守りながら言葉掛けを行い、排泄や衣服の着脱がスムーズにいくように配慮しました。
学習課題では、ひも通しや数字パズルなど2つの課題を見せ、お友達がどっちをやりたいのか聞いて自分から取り組めるように配慮、またお友達のお気に入りの「お店やさんごっこ」では「はいどうぞ」「ありがとう」など、遊びの中で場面に応じた言葉を言えるようになる練習を重ねます。
園に通っているお友達、眠たさMAXでCOMPASSに来所していました。
眠くてたまらず泣き止まないため、先生がしばらく抱っこして落ち着かせたり、好きなキャラクターの塗り絵やお絵かきなどで眠気を払えるように工夫。
集中を誘うため、ここまで頑張ったらスタンプだよと、終わりが見えることやスタンプのご褒美がもらえるという決め事がお友達のやる気に繋がり、更に効果を高めるためにその都度先生はたくさん褒めました。
普段の会話のロープレも始まり、スムーズに答えられるように最初は「はい」「いいえ」で答えられる質問にから次第に具体的に話せるよう導いていきました。
ひと月経った頃。
それまでは来所後30分過ぎた頃にようやく発語が聞かれていたものが、10分ほどで発語が始まるようになり、「これ好き!」「ヘビこわい」など発するように変わっていきました。
これが最初の変化の兆候で、泣いて来所しても、中に入るとすぐに泣き止むようになっていきました。
最近のお友達は体力もついてきて、眠くて活動に参加できないといったこともすっかり見られなくなりました。
不明瞭さがあった言葉ですが、月例プリントの設問を正しく読み、正しく解答できるように成長しています。
目標の1つだった自分の名前、園の名前、年齢、好きなことも集団活動の自己紹介で堂々と言えるようになり、普段のおしゃべりも上手に楽しめるようになって「昨日〇〇に行ったよ。こんな風になっていて楽しかった!」と、自分から先生にたくさんのお話を聞かせてくれています。
言葉の成長と共に、お友達は学習課題でも頑張りを見せています。
保護者様もお友達のプリントを見てすごい!これひとりで全部できたの⁉︎」と感激しておられたそうです。
年長さんになり、お友達の小学校への就学が近づいてきました。
学校でも困ることが起きないように、苦手なことでも取り組む意欲を高めていくことが現在の目標です。
どの場所でもたくさんの人との出会いと交流があり、お友達を取り巻く色々な環境でルールを守り、楽しくコミュニケーションが取れるように、これからも言葉の会話の力、頑張る力を育てて成長していけるようにと願い、優しい支援は続きます。
COMPASS発達支援センター熊本東
所在地:〒862-0970
熊本市東区渡鹿8丁目9番22号
連絡先:096-321-6788
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