木曜日のCOMPASSです。
COMPASS川崎に昨年夏から通い始めたお友達。
保護者様によれば、お友達は発音が不明瞭、このためコミュニケーションそのものがストレスで、周りにあたるなど度々苛立ちを露にする場面があったのだそうです。
トイレトレーニングの未完成もあり、保護者様は切実にお友達の成長を願っておられました。
こうして始まったお友達のCOMPASSです。
お友達の「あ・い・う・え・お…」の1文字づつの発声は明瞭でしたが、3文字以上の言葉では不明瞭です。
おうちの車について教えてくれようとしたお友達ですが、語彙力の少なさと不明瞭さで残念ながら先生はほとんど理解できず、お友達の伝わらない悔しさやもどかしさだけが伝わってきたそうです。
「相手に伝わらないもどかしさ」を感じることなく、前向きな気持ちになれるようにと、「何を言っているのか分からない。」ではなく、「もう一回練習してみようよ!」と声をかけながら笑顔で発声練習を促します。
お友達の頑張りで正しく発音できる言葉が少しずつ増え、「ちゃんと伝わってるよ!」と褒め、次の言葉に繋がる意欲が続くように努めました。
お友達は数字には興味を示していました。
1~10までを順番通りだと言えるのですが、数字のマッチングで確認できたのは5まででした。
療育を進めていくうちに「数」「カレンダー」に関心を示すようになったため、数字カードの他、100玉そろばんや、室内に飾っているカレンダーボード、トランプなどもお友達の療育アイテムになりました。
一方、ひらがなの認知は低く、あいうえおパズルでは文字のピースを天地逆に置いたり、自身の名前をそのピースから選ぶことも難しそうでした。
絵本にはあまり興味がなさそうでしたが「100かいだてのいえ」などの数字が書いてある絵本には関心を示し楽しそうだったといいます。
最初はお友達とおもちゃの貸し借りが上手くいきませんでした。
そこで先生が「貸して」「どうぞ」などを教え、言葉が伝わるようになると、いつの間にか自然にやりとりができるようになっていました。
半年が経った2月頃になると大きな成長が見られるようになりました。
もともと興味のあった数字の認知が飛躍的に進み、カレンダーを見ながら「昨日が11日だったから、今日は12日!」と教えてくれるお友達です。
5までの認知だったものが、~31までを覚え、そこからあっという間に100まで正しく数えられるようになったそうです。
順序数だけでなく、数字と発声のマッチングも正しく行い、数量の学習も滞りなく行えているそうです。
文字と言葉に関しては、50音全てで「〇〇のあ」なども言え、名前と文字認知も進んでいて、1文字区切りではあるものの絵本や「あいうえおのうた」などの音読もできるようになりました。
「主語+動詞」の短文も、正しく作る事ができ始めているそうです。
遊ぶ様子も一変し、COMPASSの他のお友達の名前を覚え始め、特に数字が好きなお友達同士では、自分から「一緒にやろ!」と声をかけ、トランプの神経衰弱で遊ぶなど、楽しい関わりが増えています。
今ではオムツからお兄さんパンツになり、自分自身のタイミングで「トイレ行く!」と言ってトイレに行けるようになりました。
ご自宅でも「その日の出来事やCOMPASSのどの先生と、どんなことをしたなどと、一生懸命話す様子がみられるようになり、とても嬉しい。」と保護者様からも喜びの声をいただいたそうです。
お友達は2度目の冬を迎えようとしています。
就学に向け、これまで以上に読み書き、数字の認知向上と集団活動のルールを守り楽しむことを目指します。
目下の難関はひらがなを書くこと。
(鉛筆やクレヨンを使って)「書く」ことに強い苦手意識を持っている為、まずは数字や平仮名の指なぞりから取り組み始めたところです。
数字は順序数から集合数の認知へと舵を切り、たすといくつ、全部でいくつ、が理解できるように導きます。
言葉の理解はできるようになりましたが、相手の言葉をしっかり聞くためにはお友達の場合は特に意識を集中しなくてはなりません。
全体の声かけでは聞き逃したり、聞いてなかったりという状況が見られるため、話をしている人に気持ちを向けて正しく聞く姿勢を身につけてほしいと願います。
それでも明るく快活に、お友達にとって学習は楽しいものであるようです。
これからも興味の芽をつむことなく、大切に育て、つまづいたり難しさがある時も見守り促しを続けながら丁寧に毎日、毎時間を丁寧に関わって明日への道をhしっかり歩んでいきます。
COMPASS発達支援センター川崎
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